「ライフデザインカバヤ 事件」と検索して、この記事にたどりついたあなたへ。
岡山で家を建てるなら、まず名前が挙がる会社です。展示場も多く、建売もよく見かける。それなのに検索窓に社名を入れると「事件」が出てくる。何があったのか分からないまま、候補から外していいのかどうかも判断できない。
そんなふうに、岡山県でライフデザイン・カバヤを候補に入れている方に向けた記事です。
私は住宅業界25年。設計事務所から住宅会社まで渡り歩き、現役の業界人として、事業の数字と現場の両方を見てきました。
先に答えを言います。
ライフデザイン・カバヤという住宅会社が起こした「事件」は、調査した範囲では一件も確認できませんでした。検索されている「事件」は、2024年に報じられた当時の親会社トップの養子縁組の話です。しかも2025年11月、同社はその親会社グループから完全に離脱しています。
ただし、擁護する記事にするつもりはありません。「事件」はなくても「後悔」の声は実在します。営業担当が間取りを描く体制、引き渡し後のアフターのばらつき、工事現場の近隣対応。これらはまったく別の問題として残っています。
この記事では一つずつ分解していきます。
| おすすめ度 |
ライフデザイン・カバヤが選ばれる理由
- 中国ブロックの低層住宅着工棟数で5年連続1位、岡山県では9年連続1位(2025年10月時点・公式発表)
- 自社開発の「CLTハイブリッド構法」で、実物大の振動台実験を70回の加振までクリアしている
- CLTハイブリッド構法は断熱等級6・C値0.65を公表(C値は実際に測らないと出せない数字)
- 耐震等級3が標準。全棟で構造計算に対応している
- 構造体の初期保証20年(CLTは30年)、最長60年。住宅設備機器の10年保証は全棟標準
- 累計引き渡し15,000棟以上。2025年度の売上高は450億円
- 地震への備えを、実験データで確かめてから決めたい人
実物大の振動台に載せて70回揺らした記録を公開している会社は、そう多くありません。 - 岡山県内で、土地探しから建物まで一つの窓口で進めたい人
不動産事業と分譲事業を自社で持っていて、県内の土地情報が手元にあります。 - 引き渡し後の窓口が会社側にあるほうが安心な人
アフター専用の「住まいのサポートセンター」が設けられています。 - 予算に合わせて建て方を選びたい人
注文住宅、規格住宅、分譲住宅と、価格帯の違う入口が用意されています。
- 間取りを建築士と一から作り込みたい人
契約前の間取りは営業担当が作り、設計士が出てくるのは後半という声が複数あります。 - 打ち合わせを任せきりにしたい人
図面の確認は施主側でもやる前提だった、という投稿が目立ちます。 - 標準仕様のまま建てて予算を抑えたい人
性能を上げるとオプションが積み上がり、ローコストではなくなるという指摘が出ています。 - 坪単価が公表されていないと動けない人
公式サイトに坪単価の記載はありません。プランごとの見積もりで確認する形になります。
| 商号 | ライフデザイン・カバヤ株式会社(1972年設立時はカバヤ小堀住研、1990年エス・バイ・エル・カバヤ、2017年に現社名) |
| 設立 | 1972年(昭和47年)12月1日 |
| 本社 | 岡山県岡山市北区中仙道二丁目9-11 |
| 資本金 | 9,000万円 |
| 代表者 | 代表取締役社長 窪田 健太郎 |
| 売上高 | 450億円(2025年度)/535億円(2026年度予定)/600億円(2027年度予定) |
| 累計実績 | 引き渡し15,000棟以上 |
| 着工棟数の順位 | 中国ブロック5年連続1位、岡山県9年連続1位(2025年10月時点・公式発表) |
| 主な事業所 | 岡山支店・倉敷支店・津山営業所・広島支店・福山支店・姫路支店・東京支店・香川支店・福岡支店・沖縄営業所 |
| 対応エリア | 岡山・広島・香川・兵庫・鳥取・福岡 |
| 建設業許可 | 国土交通大臣許可(特-3)第17092号 |
| 宅建業免許 | 国土交通大臣(6)第5721号 |
| 一級建築士事務所 | 岡山県知事登録 第1437号 |
| 工法 | 木造軸組構法/自社開発のCLTハイブリッド構法 |
| 性能 | 耐震等級3(全棟構造計算対応)/CLTハイブリッド構法は断熱等級6・C値0.65/省令準耐火構造の大臣認定取得 |
| 坪単価の目安 | 公式の公表なし。口コミ投稿では2013年に40坪・付帯工事込み2,000万円(坪50万円)、2022年に36坪・税込2,700万円(坪75万円)という報告があります |
| 保証 | 構造体の初期保証20年(CLTは30年)・最長60年/防水20年・最長60年/シロアリ20年・最長60年/地盤20年/住宅設備機器10年 |
| 資本関係 | 2025年11月4日付のMBOで、日本カバヤ・オハヨーホールディングスの傘下から独立 |
- 「ライフデザインカバヤ 事件」で検索して出てくる話の正体
- 2025年11月のMBOで、親会社との資本関係がどう変わったか
- 悪い口コミ・後悔の声5つを、投稿年月とレス番号付きで検証した内容
- 後悔の声が2017年から2023年の急拡大期に集中している理由
- 同じ時期に満足している施主が何を評価しているか
- 「寒い」という口コミと、今の断熱等級6・C値0.65のあいだにある差
- 公式が公表していない坪単価について、口コミに残っている実際の金額
- 最長60年保証が続く条件と、MBO後に見ておくべき点
- 契約前に聞いておけば後悔を避けられる5つの質問
1社だけ調べて決めるのは、後悔する典型的なパターンです。
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「ライフデザインカバヤ 事件」の正体は、住宅会社の不祥事ではありません

「事件」として報じられたのは、住宅会社のライフデザイン・カバヤではなく、当時の親会社である日本カバヤ・オハヨーホールディングスのトップをめぐる話です。
理由は、報道の対象になっている法人が別だからです。
カバヤという名前は、お菓子のカバヤ食品、乳業のオハヨー乳業、そして住宅のライフデザイン・カバヤという、事業のまったく違う会社が共有してきた看板です。検索結果では、この3つが同じ「カバヤ」として混ざって表示されます。
順番に整理します。
① 2024年に報じられたのは、当時の親会社トップの養子縁組だった
2024年4月、岡山の地元テレビ局が一斉に報じたニュースがあります。
| 2023年3月 | 上皇さまの姉・池田厚子さん(当時93歳)と、日本カバヤ・オハヨーホールディングスの野津基弘CEO(当時52歳)夫妻が養子縁組 |
| 2024年3月 | 関係者へ文書で通知 |
| 2024年4月 | 岡山放送(OHK)、KSB瀬戸内海放送などが報道 |
| 2024年11月 | 同CEOがカバヤ・オハヨーグループ6社のトップを退任(日本経済新聞) |
池田厚子さんは昭和天皇の四女で、岡山の池田動物園の園長を務めてきた方です。カバヤ・オハヨーグループは、この動物園を開園時から支援してきたと報じられています。
ここで押さえておきたいのは一点だけです。この話に、住宅を建てる会社としてのライフデザイン・カバヤは登場しません。
施工不良でも、契約トラブルでも、行政からの処分でもありません。経営者個人をめぐる出来事です。
なお、この件についてはその後に週刊誌の報道もありますが、当事者一方の主張を含む個別の争いであるため、本記事では扱いません。家を建てる判断材料にならないからです。
廣岡 旬(宅建士)グループ会社が多い企業では、こういう混線が必ず起きます。検索で出てきた「事件」が、自分が契約しようとしている法人の話なのかどうか。ここを最初に確認するだけで、判断がぶれなくなります。
② 2025年11月のMBOで、親会社グループからはすでに離脱している
ここが、他のサイトが誰も書いていない最大のポイントです。
2025年11月4日、ライフデザイン・カバヤは現経営陣によるMBOを実施し、日本カバヤ・オハヨーホールディングスが保有していた全株式を取得しました。
MBOというのは、今その会社を経営している人たちが、親会社から自社の株を買い取って独立することです。買収されるのではなく、自分たちで自分の会社を買い取る形になります。
この取引には中国銀行が資金を提供しています。同行は2025年11月6日付のリリースで、社長と副社長が設立した新会社に対して株式取得資金を融資したと公表しています。
つまり、2024年に報じられた親会社トップの話と、今のライフデザイン・カバヤのあいだには、もう資本のつながりがありません。
ただし、これは良いことばかりではありません。次の保証の章で詳しく書きますが、「大手グループの子会社だから安心」という理由でこの会社を選んでいた人にとっては、前提が変わったということでもあります。



資本関係が変わった会社を検討するときは、契約書の相手方の法人名と、保証を引き受けている先を必ず確認してください。「グループの看板」ではなく「契約している法人」が、実際に約束を守る主体です。
③ 家を建てる人が見るべきは「事件」ではなく「後悔」の中身
ここまでで、「事件」という検索キーワードの正体ははっきりしました。
ただ、それで「安心してよい会社」という結論にはなりません。
実際に家を建てた人の書き込みを最初から最後まで読むと、後悔の声は3つの方向に分かれます。①契約までの打ち合わせと設計の体制、②引き渡し前後の施工チェックとアフター、③工事現場の近隣対応です。
この3つは性質がまったく違うので、混ぜて読むと判断を誤ります。次の章では、これを5件の口コミに分けて一つずつ見ていきます。
ライフデザイン・カバヤの悪い口コミ・後悔の声5つを投稿年月付きで検証する


後悔の声の中身は、営業担当が間取りを描く体制、アフターの担当者任せ、施工ミスの見落とし、申込金の返金、現場の近隣対応の5つに集約されます。建物が傾いた、雨漏りが止まらないといった構造の実害は確認できませんでした。
理由は、住宅系の掲示板に2011年から2025年まで積み上がっている、レス番号で550を超える投稿を、投稿年月まで追いかけて分類した結果だからです。
先に、母集団の偏りについて書いておきます。
掲示板は「最悪のケースの見本」であって、平均像ではありません。年間数百棟を引き渡している会社に対して、14年間でこの件数というのは、満足した人の大半が何も書いていないということです。ネットに残るのは、強い不満を持った人と、強く満足した人の両端だけです。
なお、投稿に出てくる支店名や担当者名は伏せます。担当者は入れ替わるので、当時の評価を今の支店に当てはめるのは不正確だからです。
一つずつ見ていきます。
① 契約前の間取りを営業担当が作り、設計士が出てくるのは後半
契約前までは営業担当が間取りを考える。契約後に設計が出てくるが、その時点で屋根の形、外壁の位置、階段の位置は変えられない。契約前にある程度間取りができている前提だった。
※投稿内容の要旨。引用元:e戸建て「カバヤホームってどうですか?」レス430(2023年7月13日・口コミ知りたいさん)
同じ趣旨の投稿は、2021年から2023年にかけて複数あります。
レス297(2021年9月1日・「匿名です」さん)は「ほぼ間取りが完成してから初めて設計士と打ち合わせた」と書き、レス409(2023年5月22日・通りがかりさん)は「設計を営業の人がしているが、設計士はいないのか」と質問しています。
これは、この会社の体制を示す指摘です。「自由設計」という言葉から、建築士と一から作り込む打ち合わせを想像していると、期待値がずれます。



営業が間取りを描くのは、年間数百棟を建てる会社では珍しくありません。設計士の人数に対して棟数が多いので、そうしないと回らないんです。問題は良し悪しではなく、それを知らずに契約するかどうかです。
② 引き渡し後のアフターが、担当者任せになっている
完成までは営業・設計・コーディネーターとも良い人だった。引き渡し後の担当がメンテナンス部門に変わったが、その担当者が退職。引き継ぎができておらず履歴も残っていない。今は誰が担当か分からない。
※投稿内容の要旨。引用元:e戸建て「カバヤホームってどうですか?」レス279(2021年5月21日・通りがかりさん)
これが、後悔の声の中で最も数が多い類型です。
レス282(2021年6月5日・匿名さん)、レス394(2023年1月27日・eマンションさん)、レス441(2023年8月28日・匿名さん)など、2021年から2023年にかけて同じ趣旨の投稿が続いています。
共通しているのは、建物そのものではなく「窓口が分からなくなる」という体制の話だという点です。
公平のために書いておくと、公式サイトにはアフター専用窓口として「住まいのサポートセンター」が設けられています。また、2020年3月には住宅設備機器の10年保証を全棟標準で開始しています。会社側が手を打っていないわけではありません。
ただし、これは制度が整ったという話であって、投稿者が経験した対応の質とは別の問題です。
③ 施工のミスを、施主が指摘するまで気づかない
引き渡し後に、電気配線の不足と窓・窓枠の間違いが見つかった。断熱効果の高い窓をわざわざ注文したのに意味がない。しかも施主に指摘されるまで気づかなかった。
※投稿内容の要旨。引用元:e戸建て「カバヤホームってどうですか?」レス105(2017年1月18日・通りがかりさん)
2023年にも同じ構造の投稿があります。レス439(2023年7月22日・「人には紹介できません」さん)は、構造用の面材が割れているのを見つけて写真を撮り、やり直しを求めたところ対応してもらえたと書いています。
この2件から読み取れることは一つです。指摘すれば直る。ただし指摘しないと進んでしまう。
これは施主側で対策が打てる話です。後半の確認項目に入れています。
④ 申込金を入れたあとのキャンセルで、返金に時間がかかった
希望の入居時期を最初から伝えて土地探しを進め、申込金を払った。しかし話が進まず、間に合うかどうか分からないと言われた。白紙にしたいと伝えると申込金は返せないと言われた。交渉の末に返金されたが、5営業日以内という説明に反して3週間以上かかった。
※投稿内容の要旨。引用元:e戸建て「カバヤホームってどうですか?」レス540(2024年10月10日・戸建て検討中さん)
この類型は、2017年から2024年まで断続的に出てきます。
レス117(2017年7月15日・名無しさん)は「会社側の不備による解約なら返金されるが、他社に変えたいという理由では返金されないと説明を受けた」と書いています。レス442(2023年9月9日・評判気になるさん)も、返金までの日数に不満を書いています。
ここは正確に書きます。申込金や手付金の扱いは契約書に書いてある内容がすべてであり、ライフデザイン・カバヤ固有の問題とは言えません。同じ掲示板の中でも、返金された人と返金されなかった人が両方います。
ただ、複数の投稿が「入金を急かされた」と書いている点は、押さえておいて損はありません。



申込金を入れる前に、「どういう場合に返金され、どういう場合に返金されないのか」を書面で見せてもらってください。口頭の説明ではなく、紙で確認する。これだけでこの類型のトラブルはほぼ防げます。
⑤ 工事現場の近隣対応への不満
住宅街の現場に朝6時ごろから作業員が来て大声で話し、7時半には重機も動き出す。住宅街なら8時ごろからの作業が一般的だと思う。工程管理や作業員の教育ができていない。
※投稿内容の要旨。引用元:e戸建て「カバヤホームってどうですか?」レス387(2022年9月14日・匿名さん)
2023年12月には、隣地の分譲住宅の工事をめぐる長文の投稿が連続しています。境界を越えた足場、粉じん、挨拶がないまま始まった工事といった内容です。
ここは正確に書いておきます。2023年12月の一連の投稿は、レス459から472にかけて、その多くが同じ「marimoさん」という名義による連投です。件数は多く見えますが、書いているのはほぼ1人です。
それでも、施主にとって無関係な話ではありません。工事中の近隣対応は、そのまま入居後のご近所付き合いに跳ね返ってくるからです。
なお、同じ掲示板の中には「建売業者はどこも同じようなもの」という反論も複数あります(レス479・2023年12月9日・通りがかりさん)。分譲の現場全般に共通する問題という見方も成り立ちます。
「欠陥住宅」と呼べる実害の報告は確認できなかった
ここで一度、いちばん気になる点をまとめておきます。
建物が傾いた、雨漏りが止まらない、構造が持たないといった実害の報告は、14年分の投稿を通して確認できませんでした。
施工に関する投稿は、面材の割れ、窓枠の取り違え、配線の不足など、引き渡し前に見つけて直せる範囲のものです。
ただし、これは「欠陥がない」という証明ではありません。ネットに出ていないだけ、という可能性は残ります。
そのうえで、自分で確かめられる材料が2つあります。
- 全棟で構造計算に対応している
公式サイトは耐震等級3の標準採用と全棟構造計算対応を明記しています。計算書は見せてもらえる書類です。 - 省令準耐火構造の大臣認定を取っている
2024年に取得。火災保険料が下がる区分で、書類審査を通っている証拠になります。
それでも不安が残るなら、第三者のホームインスペクション(住宅診断)を入れるのが確実です。費用は5〜10万円程度で、この後の確認項目でも触れています。
後悔が生まれる本当の理由は「岡山の会社が、9年で6県に広がった」ことにあります


この会社の強みも弱みも、「岡山を地盤にしていた住宅会社が、9年で6県に広がった」という一点で説明がつきます。
私は住宅業界25年のあいだに全国の住宅会社を見てきましたが、社風も価格の付け方も商品の作り方も、その会社がどこから来たかでほぼ決まります。
公式サイトの沿革を年表ごと読むと、この会社の出自ははっきりしています。
出自は「お菓子メーカーと大手住宅メーカーの合弁会社」
1972年、カバヤ食品と小堀住研の共同出資で「カバヤ小堀住研株式会社」として設立されました。
小堀住研は、のちにエス・バイ・エルになる大手住宅メーカーです。1990年には社名も「エス・バイ・エル・カバヤ」に変わっています。
掲示板を2011年まで遡ると、この構図がそのまま書かれています。
エス・バイ・エルとオハヨー乳業とカバヤ製菓が株主なら、工務店よりは安心かと思った。アフターや企業の潰れにくさに期待して決めた。
※投稿内容の要旨。引用元:e戸建て「カバヤホームってどうですか?」レス11(2012年2月22日・匿名)
つまり、この会社は長いあいだ「大手の後ろ盾」を理由に選ばれてきた会社です。ここを押さえておくと、2025年のMBOの意味が変わって見えてきます。
2017年からの9年で、対応エリアが6県に広がった
公式サイトの沿革を並べると、拡大の速度がはっきりします。
| 1972年 | カバヤ小堀住研株式会社として設立(岡山市) |
| 1990年 | エス・バイ・エル・カバヤ株式会社に社名変更 |
| 2005年 | 受注棟数402棟 |
| 2007年 | 年間売上高100億円達成、受注棟数469棟 |
| 2011年 | 受注棟数484棟 |
| 2017年 | ライフデザイン・カバヤ株式会社に社名変更。倉敷支店開設 |
| 2018年 | 広島・福山・津山・高松・東京に拠点を開設 |
| 2019年 | 姫路に出店。ベトナム法人を設立 |
| 2020年 | 津山支店・広島支店を開設。住宅設備機器10年保証を開始 |
| 2021年 | 沖縄営業所・東京支店を開設 |
| 2022年 | 創立50周年。CLTハイブリッド構法を採用 |
| 2024年 | 振動台実験を実施。省令準耐火構造の大臣認定を取得 |
| 2025年 | グッドデザイン賞・ウッドデザイン賞を受賞。11月にMBOを実施。12月に広島で新モデルハウスをオープン |
| 2026年 | iFデザインアワード受賞。協力会社の組織「カバヤ建友会」が発足 |
2018年の1年間だけで、広島・福山・津山・高松・東京と5つの拠点が相次いで立ち上がっています。
そして後悔の声が集中しているのは、2017年から2023年です。拠点を一気に増やした時期と重なります。
掲示板の中にも、同じことを指摘する投稿があります。
事業を拡大しすぎたので慢性的な人手不足になっている。保証やアフターとは名ばかりで、実態は担当者任せの対応しかできない組織になっている。
※投稿内容の要旨。引用元:e戸建て「カバヤホームってどうですか?」レス224(2020年8月14日・ご近所さん)
この投稿には「参考になる!」が32件付いています。14年分のスレッドの中でも、特に多くの人が同意した書き込みです。



拠点を一気に増やすと、経験の浅い社員の比率が必ず上がります。人は採れても、経験は買えません。仕組みが追いつくまでの数年間は、担当者によって体験に差が出ます。この会社の口コミが真っ二つに割れているのは、そういうことです。
2022年以降、会社側の打ち手は記録として残っている
ここは公平に書きます。
後悔の声が集中した時期のあと、会社側が何をしたのかは沿革と公式発表に残っています。
| 掲示板で出ていた指摘 | 会社側の動き | いつ |
|---|---|---|
| 設備の不具合でも費用を取られる | 住宅設備機器10年保証を全棟標準で開始 | 2020年3月 |
| 断熱が弱い、冬が寒い | CLTハイブリッド構法を採用。断熱等級6・C値0.65を公表 | 2022年〜 |
| 耐震性能の根拠が分からない | 実物大の振動台実験を実施し、結果を公開 | 2024年 |
| 職人のマナー、下請けの管理 | 協力会社の組織「カバヤ建友会」が発足 | 2026年 |
ここで線を引いておきます。これは「会社側が手を打った」という記録であって、「現場の対応が改善した」という証明ではありません。
2026年に発足した協力会社の組織についても、発足したという事実があるだけで、それによって現場のマナーが変わったかどうかは、まだ判断できる材料がありません。
そのうえで、掲示板の最新の投稿(2025年12月17日・口コミ知りたいさん)は外構工事について「孫請けに丸投げで担当者が現場に来ない」という内容でした。論点が完全に消えたわけではありません。
ライフデザイン・カバヤの良い口コミ・評判5つ


満足している施主の評価は「担当者が親身だった」と「オプションを積んでも他社より安かった」の2つに集中しています。しかも、後悔の声とまったく同じ時期に投稿されています。
理由は、この会社の体験が担当者によって大きく変わるからです。
① フルオプションで36坪2,700万円。C値は実測0.6だった
第一種換気、樹脂サッシ、太陽光、蓄電池、耐震等級3の認定、許容応力度計算、断熱グレードアップ、気密施工、気密測定、外壁グレードアップを採用した。36坪で税込2,700万円ほど。C値は中間で0.7、最終で0.6だった。
※投稿内容の要旨。引用元:e戸建て「カバヤホームってどうですか?」レス360・362(2022年4月10日・「カバヤで建築しました」さん)
この投稿は、価格と性能の両方が具体的に書かれている貴重な一件です。
2,700万円を36坪で割ると、坪75万円。オプションを積んだ結果なので、標準仕様の価格ではありません。
注目したいのはC値0.6という実測値です。この投稿者は袋入りのグラスウール断熱でこの数字を出しています。
同じ投稿者は、他社の見積もりとの差額も書いています。一条工務店より700万円ほど安く、セキスイハイムより800万円ほど安い一方で、タマホームよりは800万円ほど高かったとのことです。
「C値」というのは、家じゅうのすき間の合計を表す数字です。実際に測らないと出ないので、測っていること自体が現場の精度を示します。1.0を切れば高気密と呼ばれる世界です。
② 吹き抜けのある25畳のLDKが、14畳用のエアコン1台で足りた
窓は樹脂サッシに、断熱材はオプションで変更した。吹き抜けありの25畳のリビングに14畳用のエアコンをつけたが、シーリングファンを併用すれば十分だった。
※投稿内容の要旨。引用元:e戸建て「カバヤホームってどうですか?」レス380(2022年7月17日・通りがかりさん)
2022年1月引き渡しの投稿です。
ただし、この投稿にも他の利用者から「イニシャルコストを抑えすぎでは」という反論が付いています(レス382・2022年7月21日・匿名さん)。体感の話なので、そのまま自分の家に当てはめられる数字ではありません。
ここで確認しておきたいのは、この2件がどちらもオプションで性能を上げた家だという点です。標準仕様のままの話ではありません。
③ 契約まで何度も間取りを作り直してくれた
仮契約に進むまでに何度も間取りを作ってもらい、要望もメモを取って聞いてくれた。造成中の土地に変化があれば連絡をくれて、何度も一緒に現地へ足を運んだ。夫の休みが平日なので、休みの日に出勤して打ち合わせもしてくれた。
※投稿内容の要旨。引用元:e戸建て「カバヤホームってどうですか?」レス314(2021年11月5日・通りがかりさん)
これは2021年11月の投稿です。
「要望をメモも取らずに聞かれた」という後悔の投稿(レス304・2021年10月11日)と、わずか1か月しか離れていません。
同じ会社の、同じ時期の話です。担当者によって体験が変わることを、これ以上なく分かりやすく示しています。
④ 15〜16社を回った中で、一番良かった
岡山から福岡に来られたようで、気になって覗いてみた。15〜16社のハウスメーカーを見て回ったが、一番良かった。的確なアドバイスをしてもらえて有意義な時間を過ごせた。
※投稿内容の要旨。引用元:e戸建て「カバヤホームってどうですか?」レス438(2023年7月20日・匿名さん)
後悔の投稿が集中していた2023年の、しかも進出したばかりの福岡での評価です。
⑤ アフターに連絡したら、すぐに対応してもらえた
今は新築に住んでいるが、自分の希望通りの家になって不満はない。着工中はよく家の中を見せてもらっていた。住んでから不具合が出たときも、アフターサービスに電話したらすぐ対応してくれた。
※投稿内容の要旨。引用元:e戸建て「カバヤホームってどうですか?」レス343(2022年3月4日・「住んでいます」さん)
アフターへの不満が最も多く出ていた時期に、この投稿があります。
この投稿者は「着工中はよく家の中を見せてもらっていた」とも書いています。満足している施主に共通しているのは、打ち合わせにも工事にも自分から関わっているという点です。



良い口コミと悪い口コミが同じ月に並んでいる会社は、建物ではなく体制に幅があるということです。こういう会社では、担当者が自分に合うかどうかを見極める時間を、契約前にしっかり取ってください。
現役業界人が見た実力|「寒い」という口コミと今の断熱等級6は別の話です


「冬が寒い」という口コミは2018年から2023年に集中しており、その時期の標準はグラスウール断熱でした。今の主力であるCLTハイブリッド構法は、断熱等級6・C値0.65を公表しています。別の商品の話として読む必要があります。
理由は、掲示板の投稿年と、公式サイトが公表している仕様の時期がずれているからです。
「寒い」の投稿は2018年から2023年に集中している
実際の投稿を並べると、時期がはっきりします。
| 投稿時期 | 内容 | レス番号 |
|---|---|---|
| 2018年12月 | 規格住宅の建売に半年住んでいるが、リビングが寒く感じる。断熱材がグラスウールなので仕方ないと割り切っている | レス159 |
| 2019年2月 | 営業担当は気に入ったが冬が寒い。やっぱり吹き付けの断熱材にすればよかった | レス168 |
| 2019年2月 | 先月から住んでいるが、廊下がすごく寒い | レス170 |
| 2022年1月 | 外気温3度で、暖房なしの室内が8度。他メーカーで建てた家は15度ほどある | レス322 |
| 2023年2月 | 建った家の内覧に行ったが、凄く寒くてびっくりした | レス396 |
この時期の標準仕様について、掲示板には具体的な記述があります。レス107(2017年2月12日・購入予定さん)は「断熱材のグレードが最低だった。せめて高性能グラスウールぐらいは使っていてほしかった」と書いています。
そして公式の沿革によれば、CLTハイブリッド構法の採用は2022年です。
つまり「寒い」という投稿の大半は、この構法が入る前の家についての評価ということになります。
今のCLTハイブリッド構法は断熱等級6・C値0.65
公式サイトが公表している数字を、意味と一緒に並べます。
| 項目 | 公表値 | ひとことで言うと |
|---|---|---|
| 断熱等級 | 等級6(HEAT20 G2基準) | 2025年から義務になった等級4の2段階上。ZEH水準(等級5)よりさらに上 |
| C値 | 0.65 | 家じゅうのすき間の合計。実際に測らないと出ない数字で、1.0を切れば高気密と呼ばれる |
| 耐震等級 | 等級3(全棟構造計算対応) | 法律の1.5倍。消防署や警察署と同じ水準 |
| 振動台実験 | 連続70回の加振に耐えた | 倒れなかっただけでなく、繰り返す余震のあとも住み続けられる可能性が高いということ |
| 最大変位 | 41mm(継続使用可能の基準値は86mm) | 70回揺らしても、住み続けられる基準の半分以下のゆがみで収まった |
| 耐火 | 省令準耐火構造の大臣認定 | 火災保険料が安くなる区分。書類審査を通っている |
岡山市や倉敷市は地域区分で言う6地域にあたります。この地域で断熱等級6を満たすには、UA値0.46以下が必要です。
「UA値」というのは、家全体からどれだけ熱が逃げるかを表す数字です。小さいほど熱が逃げず、エアコンが効きやすくなります。
ここは正直に書きます。具体的なUA値の数字は、公式サイトから確認できませんでした。公表されているのは「断熱等級6」という等級と「HEAT20 G2基準」という表記だけです。
この2つは6地域では同じ0.46以下を指すので、表記としては矛盾していません。ただし、自分の建設地と間取りで本当に等級6になるかどうかは、図面が出てから計算書で確認するしかありません。
ただし「標準構法」と「CLT」は別物として扱う必要がある
ここが、この章で最も大事な線引きです。
公式サイトが断熱等級6とC値0.65を掲げているのは、CLTハイブリッド構法のページです。
保証のページを見ると、この会社は「標準構法」と「CLTハイブリッド構法」を明確に分けて記載しています。構造体の初期保証も、標準構法が20年、CLTが30年と差がついています。
そして、標準構法側の断熱等級やC値の公表は確認できませんでした。
「CLTハイブリッド構法」というのは、柱と梁で支える一般的な木造に、厚い木の板を耐力壁として組み込んだ工法です。公式サイトによれば、四隅を切り欠いたダイヤモンド型のパネルで、揺れの力が他の構造体に集中しないようにしています。



同じ会社でも、工法が違えば別の家です。カタログや公式サイトの数字を見たら、「それはどの構法の数字ですか」「自分の見積もりはどちらですか」を必ず確認してください。ここを混ぜたまま契約すると、期待とのズレが必ず出ます。
坪単価は公表なし。総額は本体価格の1.2〜1.3倍で見ておいてください


ライフデザイン・カバヤは坪単価を公表していません。そして「ローコスト」と呼べるのは標準仕様のままのときだけで、性能を上げると価格帯は一気に変わります。
理由は、口コミに残っている実際の金額を並べると、その幅がはっきり出るからです。
| 投稿時期 | 内容 | 坪単価に直すと | 出どころ |
|---|---|---|---|
| 2013年9月 | 40坪・付帯工事込みで2,000万円(外構は他社) | 坪50万円 | レス77(入居済み住民さん) |
| 2022年4月 | 36坪・税込2,700万円(フルオプション、長期優良住宅の申請費や保険・ローン手数料込み) | 坪75万円 | レス362(「カバヤで建築しました」さん) |
9年離れた2件なので、この2つを並べて「坪50万〜75万円」という帯にはできません。資材価格が大きく動いた期間だからです。
読み取れるのは、オプションをどこまで積むかで、坪単価が大きく変わる会社だということです。
掲示板にも、これを指摘する投稿があります。
性能を上げると全部オプションになり、まったくローコスト感がなくなってしまう。
※投稿内容の要旨。引用元:e戸建て「カバヤホームってどうですか?」レス234(2020年9月14日・By万さん)
本体価格と総額の差は、どの住宅会社でも1.2〜1.3倍になる
本体価格に入っていないのは、地盤の補強工事、給排水の引き込み、外構、登記費用、住宅ローンの手数料などです。
本体2,400万円なら、総額はおおむね2,900万〜3,100万円と見ておいてください。
これはライフデザイン・カバヤが高いという話ではなく、住宅業界全体でそうなります。
土地から探す場合は、さらに土地の表示価格に仲介手数料と登記費用でおよそ5%が乗ります。2,000万円の土地なら、実際には2,100万円かかると考えてください。
地盤改良費は、契約前に周辺の実績を聞ける
掲示板には、地盤に関する投稿が2012年から2024年まで繰り返し出てきます。
掲示板にも「岡山県南だと超軟弱地盤」という書き込みがあります(レス30・2012年9月1日・匿名さん)。
ただし地盤は、同じ市内でも一区画ごとに変わります。地域でひとくくりにはできません。
「地盤調査をしないと金額は分かりません」と言われることが多い項目ですが、提携している地盤改良会社は、その周辺で何十件も調査をしています。
「この周辺で、過去にどれくらいの深さの改良が必要になっていますか」と聞けば、目安は出てきます。これは後半の確認項目に入れています。
保証は業界でも上位。ただしMBO後の「60年」は読み方が変わりました


構造体の初期保証は20年、CLTハイブリッド構法なら30年。最長60年という内容は、地域ビルダーとしては上位です。ただし60年保証は「会社が60年残るか」の話でもあります。
まず、公表されている内容を整理します。
| 項目 | 内容 | ひとことで言うと |
|---|---|---|
| 構造体(標準構法) | 初期20年・最長60年 | 法律で決まっている10年に、自社で10年上乗せしている |
| 構造体(CLTハイブリッド構法) | 初期30年・最長60年 | 標準構法より初期保証が10年長い |
| 防水 | 初期20年・最長60年 | 雨漏りに関する保証 |
| シロアリ対策 | 初期20年・最長60年 | 一般的な5〜10年より長い |
| 地盤 | 20年 | 延長はなく、20年で終了 |
| 住宅設備機器 | 10年(全棟標準) | 2020年3月から。給湯器など、メーカー保証を延長して無償修理 |
| 延長の条件 | 10年目の無償診断・無償メンテナンスを受けること | ここを受けないと、初期保証が20年(CLTは30年)に延びない |
| その後の条件 | 20年目から10年ごとに無償診断と有償メンテナンス | 有償の工事を受け続けることが、60年まで続ける条件 |
特筆すべきは、住宅設備機器の10年保証です。
給湯器は10年前後で壊れることが多く、交換すると20万円前後かかる設備です。ここが全棟標準で10年カバーされるのは、実利があります。
一方で、地盤保証だけは20年で終わることも押さえておいてください。他の保証と違い、延長の設定がありません。
MBOで「大手グループの後ろ盾」は外れた
ここは冷静に書きます。
60年保証というのは、60年後にその会社が存在していて初めて成立する約束です。
この記事の冒頭で書いたとおり、2011年から2012年の掲示板では「エス・バイ・エルとオハヨー乳業とカバヤ製菓が株主なら安心」という理由でこの会社が選ばれていました。
2025年11月のMBOで、その構図は変わりました。今は現経営陣が銀行融資で株式を取得した、独立した会社です。
これをどう評価するかは、材料を並べて判断するしかありません。
| 不安材料 | 親会社グループの信用に頼れなくなった。株式取得は銀行からの借入で行われている |
| 安心材料 | 中国ブロックで5年連続1位。2025年度の売上高450億円で、2027年度は600億円を計画している |
| 安心材料 | 建設業許可は「特定建設業」。資本金2,000万円以上、自己資本4,000万円以上といった財産の条件を満たさないと維持できない許可で、5年ごとに更新審査がある |
| 安心材料 | MBO後の2025年12月に広島で新モデルハウスを開設。縮小している会社の動きではない |
「特定建設業」というのは、行政が5年ごとに財務をチェックしている許可です。これを維持できているということは、その時点で財産の条件を満たしていたという公的な記録になります。
ただし、許可番号のカッコ内は「許可を取得・更新した年度」を表します。同社の(特-3)は令和3年度の更新です。MBOのあとに更新審査を通ったという記録ではありません。



60年保証の会社を見るときは、保証書より先に会社の体力を見てください。そして資本関係が変わった直後なら、契約書の相手方の法人名と、その法人が保証を引き継いでいるかを確認する。ここを聞くのは失礼でも何でもありません。
ライフデザイン・カバヤと契約する前に必ず確認したい5つのこと


1社決め打ちで家づくりを始めるのは後悔するパターンです。
必ずまずは他社と情報を比較することがおすすめです。
それでもライフデザイン・カバヤが一番の有力候補となった場合は、ショールームに行って実際にいろいろ聞いておくのがおすすめです。聞いておけば、口コミにある不満のほとんどは事前に回避できます。
理由は、残っている指摘が「聞けば分かること」に集中しているからです。
① 見積もりが標準構法かCLTハイブリッド構法か、その場で確認する
この会社は、初期保証も断熱性能も構法で変わります。
「この見積もりはどちらの構法ですか。断熱等級とC値はいくつですか。構造体の初期保証は20年ですか、30年ですか」と聞いてください。
3つとも即答できる質問です。
② 間取りを誰が描くのか、設計士が入るのはいつかを聞く
後悔の声の中で最も多い類型への対策です。
「契約前の間取りは誰が作りますか。設計士との打ち合わせは何回目からですか。契約後に変更できない項目は何ですか」。
掲示板では「契約時点で屋根の形、外壁の位置、階段の位置は変えられない」という投稿がありました。ここを先に確認しておけば、期待値がずれません。
③ 引き渡し後の連絡先が、営業担当なのか専用窓口なのかを確認する
アフターへの不満は、ほとんどが「誰に言えばいいか分からない」から始まっています。
公式サイトにはアフター専用の「住まいのサポートセンター」があります。
「引き渡し後に不具合が出たら、どこに連絡すればいいですか。担当者が異動や退職をしたときは、誰が引き継ぎますか」。番号を控えておくだけで十分です。
④ 申込金の返金条件を、書面で見せてもらう
2017年から2024年まで、断続的に出ている類型への対策です。
「申込金はいくらですか。どういう場合に返金され、どういう場合に返金されませんか。その内容が書いてある書面を見せてください」。
口頭の説明だけで入金しないこと。これだけで防げます。
⑤ 地盤改良の見込みと、着工前の近隣挨拶について聞く
1つ目は地盤改良費です。契約後に数十万円から100万円が乗ってくる項目ですが、ここは金額を当てにいくのではなく、見積もりでの扱いを確認するのが現実的です。
「この見積もりに地盤改良費は入っていますか。入っているなら、いくらで仮計上していますか」。
多くの会社が概算で仮計上しています。その金額を控えておけば、調査後にいくら増えたのかが分かります。
土地がすでに決まっているなら、「この辺りだと、地盤改良が必要になるのはどれくらいの割合ですか」も足せます。営業担当が日常的に見ている範囲の話なので、経験値で答えが返ってきます。
2つ目は、着工前の近隣対応です。「着工前の挨拶は誰がどの範囲まで回りますか。作業は何時から始まりますか。職人さんの駐車場はどこに確保しますか」。
この3問を聞いておくだけで、入居後のご近所付き合いがまるで変わります。答えられない会社なら、それ自体が情報です。



もう一つ、お金で解決できる手段もあります。第三者のホームインスペクション(住宅診断)は5〜10万円程度です。基礎と上棟時の2回入れておけば、「指摘しないと進んでしまう」という不安はかなり減ります。
ライフデザイン・カバヤに関するよくある質問


Q. ライフデザイン・カバヤは事件を起こしたのですか?
A. 住宅会社としての不祥事は、調査した範囲では確認できませんでした。
2024年に報じられたのは、当時の親会社である日本カバヤ・オハヨーホールディングスのトップをめぐる養子縁組の話です。しかも2025年11月4日のMBOで、その親会社グループからは離脱しています。
Q. 欠陥住宅を建てられたという話はありますか?
A. 建物が傾いた、雨漏りが止まらないといった構造の実害の報告は、14年分の掲示板投稿を通して確認できませんでした。
報告されているのは、構造用面材の割れ、窓枠の取り違え、配線の不足など、引き渡し前に見つけて直せる範囲のものです。ただし、いずれも「施主が指摘するまで気づかなかった」という書き方になっています。
Q. 「後悔した」という口コミが多いのはなぜですか?
A. 後悔の声が集中しているのは2017年から2023年で、この時期は拠点を岡山1県から6県へ一気に広げた時期にあたります。
中身は、契約までの体制(間取りを誰が描くか、申込金の扱い)、引き渡し前後の施工チェックとアフター、工事現場の近隣対応の3つに分かれます。建物の性能そのものへの告発ではありません。
Q. 「冬が寒い」という口コミは本当ですか?
A. 「寒い」という投稿は2018年から2023年に集中しており、当時の標準はグラスウール断熱でした。
今の主力であるCLTハイブリッド構法は、断熱等級6・C値0.65を公表しています。採用は2022年からなので、別の商品の話として読む必要があります。自分の見積もりがどちらの構法かは、必ず確認してください。
Q. 坪単価はいくらですか?
A. 公式サイトでの公表はありません。
口コミでは、2013年に40坪・付帯工事込み2,000万円(坪50万円)、2022年に36坪・税込2,700万円のフルオプション(坪75万円)という報告があります。9年離れているので帯としては読めませんが、オプションの積み方で大きく変わる会社だということは分かります。
Q. 保証は本当に60年続きますか?
A. 無条件ではありません。初期保証は構造体で20年(CLTハイブリッド構法は30年)です。
10年目の無償診断・無償メンテナンスを受けることが延長の条件で、20年目からは10年ごとに有償メンテナンスを受け続けることが60年まで続ける条件になります。20年目・30年目にいくらかかるのか、目安を聞いておいてください。
Q. 対応エリアはどこまでですか?
A. 公式サイトによれば、岡山・広島・香川・兵庫・鳥取・福岡の6県です。
岡山支店・倉敷支店・津山営業所のほか、広島・福山・姫路・香川・福岡・東京・沖縄に拠点があります。



まずは他社含めて資料請求をすることから始めてください。
ここまで読んで「他も見ておきたい」と思ったなら、次に決めるのは比べる順番です。段階ごとに向いているサービスを整理しています。
プロの助言:会社選びで失敗したくないなら
良い家が建つかどうかは、契約する前の「入り口(サービス選び)」で8割決まります。 営業マンに流される前に、プロが厳選した「失敗しないためのサービス選び」をチェックしておいてください。


まとめ:検索の「事件」と、実在する「後悔」を分けて読めば判断できます


最後に、住宅業界25年の現役業界人としての結論を書きます。
「事件」という検索結果を理由にライフデザイン・カバヤを候補から外すのは、判断を誤ります。
報じられたのは当時の親会社トップの養子縁組であって、住宅会社の不祥事ではありません。しかも2025年11月4日のMBOで、その親会社グループからはすでに離脱しています。
一方で、実在する論点ははっきりしています。
- 契約前の間取りは営業担当が描く。設計士が入るのは後半になる
- 引き渡し後の対応に担当者ごとのばらつきがある。2025年12月の投稿には、外構工事を孫請けに任せきりという指摘も残っている
- 性能の公表値は「CLTハイブリッド構法」のもの。標準構法の断熱等級とC値は公表を確認できなかった
- MBOで大手グループの後ろ盾は外れた。60年保証をどう見るかは、会社の体力の話として考える必要がある
この4つは、建物の性能の問題ではなく、確認すれば分かることです。



良い口コミと悪い口コミが同じ月に並ぶ会社です。つまり、建物ではなく人と体制に幅がある。それを分かったうえで、自分の担当者が信用できるかを見極めに行く。この会社との付き合い方は、それが正解だと思っています。
そして最後に、これだけはお伝えしておきます。
家づくりで最も後悔しやすいのは、1社だけ見て「ここでいいか」と決めてしまうことです。
ライフデザイン・カバヤの性能と価格が妥当かどうかは、岡山県内の他社と並べてみないと判断できません。同じ条件で複数社から間取りと資金計画をまとめて取り寄せて、横に並べてください。
無料で、申し込みは3分ほどで終わります。ここで比べておくかどうかで、数百万円の差がつくこともあります。
資料請求のあとは、条件を整理する段階、候補を絞る段階、最終判断の段階と、使うサービスが変わっていきます。営業の断り方まで含めて、こちらにまとめています。
【結論】家づくりで後悔しないための「最短ルート」
この記事を読んだあなたなら、もう知識は十分です。あとは「行動」するだけ。 ですが、闇雲に動くとカモにされます。廣岡と倉田が長い業界経験から導き出した家づくりサービスを使って、効率よくホワイトな会社を見つけてください。


この記事を書いている人


廣岡 旬(Hirooka Jun)
宅地建物取引士
- 🏠 注文住宅・マンション購入の実体験あり
- 💼 住宅業界25年|設計事務所・住宅会社を経験
- 🐦 Xフォロワー1,000人超


倉田 結城(Kurata Yuuki)
一級建築士
- 📐 合格率10%の難関国家資格
- 🏗️ 住宅会社で設計・商品開発に従事
- 📋 LAMHNEで住宅コンテンツの設計監修を担当


