「誠賀建設にクレームがあるって本当?」「東京で検討しているけど、評判を調べても情報が出てこない」
検索すると「やばい」「最悪」「後悔」「欠陥」といった言葉ばかりが並んで、不安になった方も多いはずです。
そう思ってこのページにたどり着いた方、まず安心してください。
この記事は、東京都多摩・武蔵野エリアで誠賀建設の建築条件付き土地や分譲住宅を検討している方に向けて書いています。
書いているのは、住宅業界で25年働いてきた元住宅メーカー部長です。用地仕入れから設計、施工管理、部材調達まで一通り経験してきた立場から、掲示板の書き込みを一つひとつ検証していきます。
結論から言います。調査した範囲では、誠賀建設について行政処分や欠陥住宅としての報道は一件も確認できませんでした。
ネット上の「クレーム」の中身は、そのほとんどが施工の精度・オプション価格・近隣対応への不満です。
ただし、掲示板には2026年8月時点でも厳しい投稿が続いており、内容を見れば「なぜそうなるのか」は業界人として説明がつきます。
向く人と向かない人がはっきり分かれる会社です。この記事では一つずつ分解していきます。
| おすすめ度 |
誠賀建設が選ばれる理由
- 創業1971年、東京都多摩エリアで50年以上続く地元密着の総合不動産
- 土地の仕入れから設計・工事・販売まで自社グループで完結する一貫体制
- 分譲でありながら間取り・内外装を選べる「フリープラン住宅」がある
- 東京都多摩・武蔵野エリアの土地を最優先で決めたい人
国分寺・調布・東村山・西東京など、土地が出にくいエリアで分譲実績を積み上げています。 - 建売より自由に、注文住宅より安く建てたい人
分譲の枠の中で間取りや内装を決める「フリープラン住宅」が主力商品です。 - 自分で現場を見て、気づいた点をその場で指摘できる人
施主が能動的に関わるほど満足度が上がるタイプの会社です。
- 断熱等級やC値など、数値スペックで比較したい人
公式サイトで耐震等級・断熱等級・気密性能の公表は確認できませんでした。 - 30年・60年といった長期保証を重視する人
公表されている保証は法律で定められた10年間の瑕疵保険が中心です。 - 担当者に任せきりで進めたい人
掲示板の不満の多くは「施主が指摘しなかった部分」に集中しています。
| 運営会社 | 誠賀建設株式会社 |
| 創業・設立 | 創業1971年10月/設立1973年8月 |
| 代表取締役 | 樋口 賀大 |
| 本社所在地 | 東京都小平市鈴木町1-472-40 |
| 資本金 | 2,000万円 |
| 従業員数 | 85名(自社求人票)※東京都の企業情報サイトでは43名と、公表値に幅あり |
| 年間供給棟数 | 年間300〜500棟(注文住宅・分譲住宅等)/昨年度実績 約450棟 |
| 対応エリア | 東京都多摩・武蔵野エリア中心(国分寺・調布・東村山・西東京・小金井・府中・東久留米ほか。世田谷・中野でも実績あり) |
| 坪単価の目安 | 70〜80万円台(注文住宅ブランドの目安) |
| 建設業許可 | 東京都知事(特-3)第6534号 |
| 宅建業免許 | 東京都知事(13)第34015号 |
| 保証 | 住宅瑕疵担保責任保険による10年保証(限度額2,000万円) |
- 誠賀建設のクレーム・悪い口コミの実際の中身
- クレームが生まれる構造的な理由
- 性能・保証・コスパの業界水準との比較
- 契約前に必ず確認すべき5項目
【まずはここから】家づくりの進め方で迷っている方へ
そもそも「展示場に行くべき?」「資料請求すべき?」と迷っているなら、まずはこちらの記事をご覧ください。あなたの現状(フェーズ)に合った正しい進め方が分かります。
👉 【注文住宅の家づくりサービス4社を徹底比較|段階別の正しい選び方の結論】

誠賀建設が向いている人・向いていない人【結論】

先に結論をまとめます。誠賀建設は「土地で選ぶ人」に向き、「性能の数値で選ぶ人」には向きません。
向いているのは「土地を最優先する人」
- 国分寺・調布・東村山・西東京・小金井など、多摩エリアで土地を確保したい
- 建売の間取りでは物足りないが、注文住宅の予算までは出せない
- 打ち合わせや現場確認に自分から足を運べる
- 図面を見て「ここはどうなっていますか」と聞ける、または聞ける人が家族にいる
向いていないのは「数値と保証で選ぶ人」
- 断熱等級・耐震等級・C値を横並びで比較して決めたい
- 30年保証や定期点検スケジュールの明示を重視する
- 冬の寒さ・光熱費を最優先の判断軸にしている
- 担当者に任せきりで、口を出さずに完成を待ちたい
廣岡 旬(宅建士)誠賀建設は、会社が自分で土地を仕入れて、家までセットで売る「分譲住宅」が本業です。同じ仕様の家をまとめて何百棟も建てることで、価格を抑えています。



だから「この一棟だけ断熱材を厚くする」といった作り込みは、そもそも想定されていません。一棟ずつゼロから考える注文住宅とは、前提が逆だと思ってください。
誠賀建設のクレーム・悪評5件【やばい・最悪の中身を検証】


「やばい」「最悪」と書かれている投稿が、実際には何を指しているのか。ネット上の投稿を調査し、代表的な悪評を5件抜き出しました。
投稿者の属性(施主・近隣住民・検討者)はバラバラです。ここを混ぜて読むと判断を誤るので、1件ずつ属性を明記しています。
- 施工ミスと社内連携への不満
- 標準仕様の設備と断熱・気密への不満
- オプション価格が高いという指摘
- 近隣住民からの工事時間・騒音のクレーム
- 設計の進め方に対する後悔の声
① 施工ミスと社内連携への不満
誠賀建設とその工事部である巨摩建設は連携が取れておらず施行ミスが多発。
引用元:マンションコミュニティ「誠賀建設は?」No.342(2023年12月・匿名さん)
この投稿は「施主がどれだけ指摘できるかにかかっている」とも続けています。
ここで重要なのは、巨摩建設が実在するグループ企業だという点が公式情報で確認できることです。誠賀建設の組織体制ページにはグループ企業として巨摩建設が明記されており、両社は合同で採用も行っています。
つまりこの投稿は、実態を知る人の書き込みである可能性が高いということです。



販売する会社と施工する会社が分かれている体制は、業界では珍しくありません。ただし分かれている以上、情報の受け渡しで抜けが出るリスクは構造的に存在します。
② 標準仕様の設備と断熱・気密への不満
標準仕様が安い設備ばかり。隙間風が酷く、窓際は寒い。職人のレベルが下手で、修理前より汚していく
引用元:マンションコミュニティ「誠賀建設は?」No.367(2026年7月・検討板ユーザーさん)
直近の投稿で、内容が最も具体的なものです。
「隙間風」「窓際が寒い」は、気密性能(C値)と窓の仕様に関わる話です。公式サイトを確認しましたが、断熱等級・気密性能・サッシの仕様に関する公表は見つけられませんでした。
これは「隠している」という意味ではありません。分譲住宅を主力にする会社では、性能を数値で打ち出さないほうがむしろ一般的です。



ただし、寒さを避けたいのであれば「この住宅の断熱等級はいくつですか」「気密測定はしていますか」と契約前に必ず聞いてください。聞かないまま進むと、この投稿と同じ結末になります。
③ オプション価格が高いという指摘
オプションが何でも馬鹿高いですが、こんなものですか?
引用元:マンションコミュニティ「誠賀建設は?」No.351(2024年4月・匿名さん)
この投稿は「広告掲載価格のままでは建てられない」という趣旨も含んでいます。
業界の構造を先に説明します。分譲住宅の広告価格は、標準仕様のまま建てた場合の価格です。標準を外れた瞬間、それは「一棟だけの特注」になります。
年間数百棟をまとめて発注しているから安いのであって、1棟だけ違う仕様にすればスケールメリットは一切効きません。



オプションが高いのは誠賀建設が特別なのではなく、分譲ビジネスの必然です。逆に言えば、標準仕様のまま建てるのが一番コスパが良いということでもあります。
④ 近隣住民からの工事時間・騒音のクレーム
日曜日に作業したり夜8時電気をつけて作業してます うるさい非常識ですヤメてください
引用元:マンションコミュニティ「誠賀建設は?」No.363(2024年10月・近隣住民さん)
これは施主ではなく近隣住民からのクレームです。家の品質そのものへの評価ではありません。
ただし、施主にとって無関係ではありません。工事中の近隣トラブルは、入居後の人間関係にそのまま残るからです。
着工前の近隣挨拶を誰が行うのか、工事時間の取り決めはどうなっているのか。これは契約前に確認しておく価値があります。



日曜・夜間の作業が出るのは、工程が押している証拠です。供給棟数が多い会社ほど起きやすく、私も現場を回していた頃に何度も経験しました。
⑤ 設計の進め方に対する後悔の声
ここで建てるんじゃなかったと本気で後悔してる。ムダに建築費用も高くついた
引用元:マンションコミュニティ「誠賀建設は?」No.369(2026年8月・名無しさん)
2026年8月の投稿です。設計担当者の仕事ぶりへの不満が主な内容でした。
正直に書きますが、この投稿には具体的な事実関係が示されていません。何がどう問題だったのかが読み取れないため、真偽を判断する材料がありません。
それでも掲載したのは、同種の不満が2023年から2026年まで継続して投稿されているという事実が、判断材料になるからです。



単発なら「相性が悪かった人がいた」で済みます。3年続くなら、それは個人の問題ではなく体制の問題として見るべきです。
5件を通して見ると、「欠陥住宅」「詐欺」といった告発は一件もありません。不満はすべて、施工精度・仕様・価格・工程管理という運用面に集中しています。
そして、その大半は契約前の確認で防げる内容です。
「欠陥住宅」と呼べる事例は確認できなかった
ここは、検討している方が最も気にする部分だと思うので、はっきり書きます。
調査した範囲では、誠賀建設について「欠陥住宅」と呼べる事例の報告は見つけられませんでした。
建物が傾いた、雨漏りが止まらない、構造に不備があった。こうした報告は、掲示板にも個人ブログにもありませんでした。
国土交通省のネガティブ情報等検索サイトでも、行政処分の記録は確認できていません。
掲示板で「施工ミス」と書かれているものの中身は、建具の建て付け・仕上げの精度・設備の納まりといった仕上がりの品質に関するものです。
もちろん、住む人にとっては十分にストレスです。ただ、法的に瑕疵と認定されるレベルの「欠陥」とは性質が違います。



ネットの「欠陥」という言葉は、実際には「思っていた仕上がりと違った」という意味で使われることがほとんどです。この2つを分けて読めるかどうかで、会社選びの精度はまるで変わります。
ここで一つ、業界人として言っておきたいことがあります。1社だけ調べて決めるのは、後悔する典型的なパターンです。
特に建築条件付き土地は、他社と横並びで見積もりを比べる機会がありません。だからこそ、先に相場感を持っておくことが唯一の防御になります。
クレームが生まれる本当の理由——年間450棟という供給量


ここからが、この記事で一番書きたかった部分です。
誠賀建設へのクレームには、悪意ではなく供給量という明確な構造的原因があります。
年間450棟規模の供給量は多摩エリアでトップクラス
誠賀建設が自社で出している求人票には、次の記載があります。
| 施工実績 | 年間300〜500棟の注文住宅・分譲住宅等(昨年度は約450棟) |
| 従業員数 | 85名 |
| 体制 | 宅地開発から設計・施工・アフターメンテナンスまでの自社一貫生産体制 |
単純に割ると、従業員1人あたり年間5棟前後を扱っている計算になります。
実際の施工はグループ企業の巨摩建設や協力業者が担うため、この数字がそのまま社員の負荷というわけではありません。
それでも、東京都多摩エリアという土地が出にくい市場で年間450棟規模の供給量は、地域ビルダーとしてトップクラスです。
公式サイトの分譲実績を見ると、調布で176期、国分寺で120期といった表記が並んでいます。同じエリアで分譲を何度も繰り返してきた会社だということです。
供給量が多い会社は「仕組み」で品質を守るしかない
棟数が増えると、現場監督一人あたりの担当現場が増えます。これは例外なくそうなります。
掲示板にあった「監督は確認不足です」(No.350・2024年4月)という指摘は、まさにこの構造から出てくる典型的な現象です。
だから供給量の多い会社は、個人の腕ではなく「誰が担当しても一定品質になる標準化」で守るしかありません。
誠賀建設が標準仕様を外れたオプションを高く設定しているのも、この標準化を崩さないための価格設定という見方ができます。
検査は第三者機関が入っている
ここは公平に書きます。誠賀建設は、施工中の検査を第三者機関に委ねています。
- 地盤調査:JAPAN HOME SHIELDによるスウェーデン式サウンディング試験・スクリュードライバーサウンディング試験
- 建物検査:日本住宅保証検査機構(JIO)による基礎配筋・型枠・コンクリート打設後・構造躯体完了時・防水断熱の各検査
つまり、構造や防水といった建物の骨格に関わる部分には、社外の目が入っています。
一方で、掲示板で指摘されているのは仕上がりの精度・設備の使い勝手・断熱の体感といった、第三者検査の対象外の領域です。
ここが、この会社の評価が分かれる理由の核心だと私は見ています。



構造は第三者が見る。でも「壁紙の継ぎ目」「建具の建て付け」「窓際の寒さ」を見るのは施主本人です。誠賀建設で満足している人と後悔している人の差は、ほぼここに集約されます。
誠賀建設の良い口コミ・評判も確認


誠賀建設のポジティブな口コミは多くはありませんが、内容が確認できたものについて4件掲載します。
① 入居3年で大きな不具合なし
今のところ、大きな不具合は、無いですね
引用元:マンションコミュニティ「誠賀建設は?」No.345(2024年1月・購入後3年の施主)
実際に住んで3年経った施主の声です。ネガティブな投稿が並ぶスレッドの中で、実体験に基づく数少ない肯定的な報告になっています。
② 会社としての情報開示は堅実
会社概要を見る限りでは地場で堅実にやってる会社に思えます。建設業許可、宅地建物取引業許可の記載や有資格者の情報がキッチリと記載されてますからね。
引用元:Yahoo!知恵袋「誠賀建設という東京都小平市に本社があるハウスメーカー〜」回答より
これは業界人として同意します。公式サイトには宅地建物取引士13名、1級建築士5名、2級建築士7名、1級施工管理技士4名といった有資格者数まで明示されています。
ここまで書いている地域ビルダーは、実はそう多くありません。
③ 図面を先に用意してくれる設計対応
こちらからイメージや希望を事前に伝えておくと、事前に図面案を作っておいてくれ、それをたたき台に打ち合わせができる
引用元:みんなのマイホーム 誠賀建設 口コミより
要望を先に出しておけば形にしてくれる、という評価です。
裏を返せば、要望を出さなければ標準仕様のまま進むということでもあります。ネガティブな口コミと同じ構造がここにも表れています。
④ 建築条件付き土地で予算を大きく抑えられた例
誠賀建設で実際に家を建てた施主のブログでは、10区画の造成地から旗竿地を選ぶことで土地代を約500万円抑えたと報告されています。
同時に、南北の道路に約70cmの高低差があることで日当たりとプライバシーを確保できたとも書かれています。
土地の選び方次第で、予算も住み心地も変わるという分かりやすい実例です。



良い口コミと悪い口コミ、両方に共通しているのは「施主がどれだけ関与したか」に結果が左右されるということです。ここまで一貫している会社も珍しいです。
住宅プロが見た誠賀建設の実力——性能・コスパを業界水準と比較


ここからは業界水準との比較です。
断熱・耐震は「公表がない」のが結論
公式サイトのスペック・保証ページをすべて確認しました。
耐震等級・断熱等級・気密性能(C値)・長期優良住宅の標準対応について、公表は確認できませんでした。
公表されているのは、地盤調査と施工中検査を第三者機関に委託しているという体制面の情報です。
これは分譲住宅を主力とする会社では珍しいことではありません。ただし、性能を数値で比較したい方にとっては情報が足りません。
気になる場合は「この物件の断熱等級はいくつか」「耐震等級3の認定は取得しているか」を、物件ごとに直接確認してください。
注文住宅ブランドではSE構法を扱っている
誠賀建設は2013年に注文住宅ブランド「TAINN DESIGN」を立ち上げ、一級建築士事務所として運営しています。
このブランドは、エヌ・シー・エヌの耐震構法SE構法の登録ビルダーとして登録されています。
SE構法は集成材と専用金物を使う木造ラーメン構造で、構造計算を必ず行う工法です。大開口や大空間を取りながら耐震性を確保できます。
分譲住宅と注文住宅で、構造の考え方がまったく違うということです。



掲示板の口コミの多くは分譲住宅・フリープラン住宅に対するものです。TAINN DESIGNの注文住宅と混同して読むと判断を誤ります。
コスパは「土地を含めて」判断する会社
建物単体で見れば、誠賀建設のコスパは飛び抜けて良いわけではありません。
掲示板にも「土地がバカ高く設定されてて、建物は極限までコストカットされた建売住宅」(No.366・2026年6月・通りがかりさん)という厳しい指摘があります。
ここは業界の裏側を説明しておきます。分譲住宅は土地と建物のセット販売です。土地には消費税がかからず、建物にはかかります。
そのため、建物価格を下げて土地価格に寄せると、会社の手残りを変えずに税込総額を安く見せることができます。
誠賀建設がそうしているという話ではありません。ただ、土地価格と建物価格の内訳は必ず確認すべきだということです。
タイプ別の立ち位置
| 比較項目 | 誠賀建設 | 大手ハウスメーカー | 性能特化型ビルダー |
|---|---|---|---|
| 主力商品 | 分譲・フリープラン住宅 | 注文住宅 | 注文住宅 |
| 土地の提案力 | ◎(自社で仕入れ) | △(仲介経由が多い) | △ |
| 性能の数値公表 | 公表を確認できず | あり | ◎(最重要訴求) |
| 保証年数 | 法定10年 | 30〜60年 | 20〜30年 |
| 間取りの自由度 | ○(分譲の枠内) | ◎ | ○ |
| 価格の透明性 | 土地込み総額で提示 | 建物単体で提示 | 建物単体で提示 |
| 向いている人 | 土地優先で決めたい人 | ブランド重視の人 | 光熱費を抑えたい人 |
この表で分かるのは、誠賀建設は「土地を持っていること」が最大の武器だということです。
性能や保証で大手や性能特化型と真正面から比べると、見劣りします。そこで勝負している会社ではありません。



多摩エリアで条件の良い土地を探した経験があれば分かるはずですが、そもそも土地が出てきません。「土地を押さえられる」という価値をどう評価するかが、この会社の判断軸です。
誠賀建設の保証は「法定10年」——公表内容を正確に把握する


保証は、契約前に必ず正確に把握すべき項目です。
公式サイトで確認できた保証内容は以下の通りです。
- 住宅品質確保促進法に基づく10年間の瑕疵保証(基礎・柱・床・屋根などの基本構造部分)
- 住宅瑕疵担保責任保険(保険金支払限度額2,000万円・免責金額10万円)
- 事業者が倒産した場合、日本住宅保証検査機構から直接保険金を受け取れる仕組み
- トラブル時に利用できる紛争処理制度(申請手数料1万円)
ここで正直に書きます。これは、新築住宅を売るすべての事業者に法律で義務づけられている内容です。
30年・60年といった独自の長期保証や、無償の定期点検スケジュールについては、公表を確認できませんでした。
ただし、組織体制ページには建設事業部の中に「アフターメンテナンス課」が置かれていることが明記されています。
専任部署があるということは、引き渡し後の対応窓口は存在するということです。
問題は「何年間、何を、いくらで」対応してもらえるかが公開されていない点です。契約前に点検の回数・時期・費用を書面でもらってください。



長期保証を打ち出していないこと自体は減点ではありません。むしろ、実態のない「60年保証」を掲げている会社より誠実だとも言えます。ただし施主側は、法定10年で終わる前提で修繕費を積んでおくべきです。
誠賀建設で後悔しないために契約前に確認すべき5項目


ここまで見てきたクレームは、そのほとんどが契約前の確認で防げます。
実際に営業マンへぶつけるべき質問を、5つに絞りました。そのまま使ってください。
① 「この物件の断熱等級と、気密測定の実施有無を教えてください」
「隙間風が酷い」「窓際が寒い」という口コミへの直接的な予防策です。
断熱等級は設計上の数値、気密(C値)は実測値です。この2つは別物なので、両方聞いてください。
即答できない担当者なら、その時点で性能重視の会社ではないと判断できます。
② 「施工はどこが担当しますか。現場監督は年間何棟持っていますか」
誠賀建設ではグループ企業の巨摩建設が施工を担う体制です。
質問の狙いは会社名ではなく「監督1人あたりの担当棟数」です。ここが多いほど、目が届かなくなります。
この質問をした時点で、担当者は「この施主は現場を見る人だ」と認識します。それだけでも意味があります。
③ 「土地価格と建物価格の内訳を分けて出してください」
分譲住宅は総額表示なので、内訳を見ないと建物にいくらかかっているのか分かりません。
建物価格が周辺相場より不自然に安く、土地価格が高い場合は、その理由を聞いてください。
あわせて、地盤改良費・上下水道の引き込み費・外構費が総額に含まれているかも必ず確認します。
④ 「標準仕様の一覧と、主なオプションの単価表をください」
「オプションが何でも馬鹿高い」という不満は、単価を先に見ていれば起きません。
標準仕様書を先にもらい、変更したい箇所の金額を契約前に確定させてください。
契約後に出てくる見積もりは、交渉の余地がほぼありません。
⑤ 「引き渡し後の点検は、いつ・何回・いくらで行いますか」
公表されている保証は法定10年です。その先をどうするかは、会社ごとに運用が違います。
点検の時期・回数・費用、そして有償メンテナンスの概算を書面でもらってください。
口約束で終わらせると、10年後にトラブルになります。



この5つを聞かれて嫌な顔をする会社なら、その時点で候補から外していい。逆に全部答えられる担当者に当たったなら、誠賀建設は十分に検討する価値があります。
誠賀建設に関するよくある質問


Q. 誠賀建設にクレームが多いというのは本当ですか?
A. 掲示板上にネガティブな投稿が継続して存在するのは事実です。
ただし内容は、施工精度・標準仕様・オプション価格・工事時間といった運用面への不満が中心です。
調査した範囲では、行政処分や欠陥住宅としての報道は確認できませんでした。
Q. 誠賀建設はやばい、やめとけという意見をどう見ますか?
A. 「性能の数値で選びたい人」「担当者に任せきりにしたい人」には、やめておいたほうがいい会社です。
一方で「多摩エリアで土地を確保したい人」「自分で現場を確認できる人」にとっては、有力な選択肢になります。
会社の良し悪しではなく、相性の問題です。
Q. 誠賀建設は最悪、という口コミを見ましたが事実ですか?
A. 強い言葉で書かれた投稿は確かに存在します。
ただし中身を読むと、「標準仕様の設備が安い」「オプションが高い」「設計担当者の対応が雑だった」といった内容です。
建物そのものが使えないという趣旨の報告ではありません。言葉の強さと、指摘されている事実の重さは分けて読んでください。
Q. 誠賀建設に欠陥住宅の事例はありますか?
A. 調査した範囲では、欠陥住宅と呼べる事例の報告は確認できませんでした。
建物の傾き・雨漏り・構造の不備といった報告は、掲示板にも個人ブログにも見当たりません。国土交通省のネガティブ情報等検索サイトでも行政処分の記録は確認できていません。
掲示板の「施工ミス」は、仕上がりの精度に関する指摘が中心です。
Q. 誠賀建設で後悔した人は、どこを後悔していますか?
A. 口コミから読み取れる後悔のパターンは3つです。
- 標準仕様のまま進めて、住んでから断熱や設備に不満が出た
- オプション金額を契約前に確定させず、総額が膨らんだ
- 現場に足を運ばず、施工の粗さに引き渡し後で気づいた
3つとも、契約前の確認で防げる内容です。この記事の「契約前に確認すべき5項目」がそのまま対策になります。
Q. 誠賀建設の坪単価はいくらですか?
A. 公式サイトでの坪単価の公表は確認できませんでした。
第三者サイトでは注文住宅ブランドについて70〜80万円台という目安が紹介されていますが、あくまで参考値です。
分譲住宅は土地込みの総額販売なので、坪単価ではなく総額と内訳で判断してください。
Q. 誠賀建設の保証は何年ですか?
A. 公表されているのは、住宅品質確保促進法に基づく10年間の瑕疵保証です。
住宅瑕疵担保責任保険の支払限度額は2,000万円と記載されています。
30年・60年といった独自の長期保証については、公表を確認できませんでした。
Q. 誠賀建設のフリープラン住宅と注文住宅の違いは?
A. フリープラン住宅は分譲住宅の一種で、自社で仕入れた土地に、間取りや内外装を選びながら建てる商品です。
注文住宅は「TAINN DESIGN」という別ブランドで、一級建築士事務所として完全オーダーに対応しています。
口コミを読むときは、どちらに対する評価なのかを必ず切り分けてください。
Q. 建築条件付き土地でも他社と比較する意味はありますか?
A. あります。むしろ建築条件付きだからこそ必要です。
建築条件付き土地は、その会社でしか建てられないため相見積もりが取れません。
だからこそ、同じ予算で他社がどんな家を建てられるのかを先に知っておかないと、高いのか安いのか判断できません。



土地に惚れ込んで判断力を失うのが、建築条件付きで失敗する典型パターンです。土地を見に行く前に、相場だけは掴んでおいてください。
まとめ:誠賀建設は選ぶべきか、見送るべきか


誠賀建設のクレーム・悪評を一つずつ検証してきました。
「やばい」「最悪」と書かれてはいるものの、欠陥住宅や行政処分といった重大な事実は、調査した範囲では確認できませんでした。
一方で、施工精度・標準仕様・オプション価格への不満が2023年から2026年まで継続して投稿されているのも事実です。
その背景には、年間450棟規模の供給量と、性能を数値で公表しない分譲主体のビジネスモデルがあります。
業界人としての結論です。
多摩エリアで土地を最優先に確保したい人で、自分から現場に関われる人にとって、誠賀建設は現実的な選択肢です。
逆に、性能の数値や長期保証を判断軸にしている人は、無理に選ぶ必要はありません。
そして、どちらの立場であっても1社だけで決めるのは避けてください。
建築条件付き土地は相見積もりが取れない以上、他社の資料を並べて相場を掴んでおくことが唯一の防御策になります。
資料を取り寄せるだけなら費用はかかりませんし、営業を受ける必要もありません。誠賀建設を検討しているなら、比較の起点として使うのが最もリスクの低い選択です。
【まずはここから】家づくりの進め方で迷っている方へ
そもそも「展示場に行くべき?」「資料請求すべき?」と迷っているなら、まずはこちらの記事をご覧ください。あなたの現状(フェーズ)に合った正しい進め方が分かります。
👉 【注文住宅の家づくりサービス4社を徹底比較|段階別の正しい選び方の結論】


この記事を書いている人


廣岡 旬(Hirooka Jun)
宅地建物取引士
- 🏠 注文住宅・マンション購入の実体験あり
- 💼 住宅業界25年|設計事務所・住宅会社を経験
- 🐦 Xフォロワー1,000人超


倉田 結城(Kurata Yuuki)
一級建築士
- 📐 合格率10%の難関国家資格
- 🏗️ 住宅会社で設計・商品開発に従事
- 📋 LAMHNEで住宅コンテンツの設計監修を担当

