「日栄商事 やばい」と検索して、この記事にたどりついたあなたへ。
営業停止という物騒な言葉に、掲示板の手厳しい書き込み。でも支店は増えているし、モデルハウスの評判は悪くない。どっちが本当なのか分からない。
千葉県・茨城県で土地から家を探していて、日栄商事が候補に入っている方に向けた記事です。
私は住宅業界25年。設計事務所から住宅会社まで渡り歩き、現役の業界人として、事業の数字と現場の両方を見てきました。
先に結論を言います。
日栄商事が「やばい」と言われる悪評の正体は、建物の欠陥ではありません。ほぼすべてが「アフターが受け身である」という一点に集約されます。そして営業停止については、公的な情報を調べた範囲では、日栄商事株式会社が処分を受けた事実は確認できませんでした。
ただし、擁護するつもりはありません。保証は20年と長いのに、定期点検をいつ何回やるのかが公表されていない。これは実際に弱点です。
この記事では一つずつ分解していきます。
| おすすめ度 |
日栄商事が選ばれる理由
- 常時600区画以上の土地を自社で所有している(公式サイト記載)
- 自分で持っている土地を自分で売るので、仲介手数料が0円になる
- 柱と土台に高知県産の桧を標準採用(国が定めた木材の強さの基準で、上位の等級)
- 断熱性能等級5が標準仕様(国が目指す省エネ住宅の水準)
- 建物の初期保証が20年(法律で決まっている10年+自社独自の10年)
- 土地の仕入れ、造成(畑や山を宅地にならす工事)、設計、工事、外構(駐車場やフェンスなどの外まわり)まで、すべて自社でやっている
- 茨城県南部・千葉県北西部で、土地から探して家を建てたい人
常時600区画以上を自社で持っているため、ネットに出ていない区画から選べます。 - 土地と建物の総額をできるだけ抑えたい人
自社の土地を直接売る形なので、3,000万円の物件なら約105万円の仲介手数料がかかりません。 - 完成すると見えなくなる部分にお金をかけたい人
屋根は全棟が瓦、基礎は鉄筋を上下2段に入れる仕様、柱と土台は高知県産の桧が標準です。 - 自分から連絡を取ることが苦にならない人
アフターは呼べば動く体制です。待っているだけの人には向きません。
- 家の断熱性能を、数字で他社と比べたい人
断熱等級5は公表されていますが、熱の逃げやすさ(UA値)と、家のすき間の量(C値)の数値は確認できませんでした。 - 1年・2年・5年と、決まった時期に点検に来てほしい人
定期点検の時期と回数が公表されておらず、施主の証言も「点検はない」で一致しています。 - 間取りも仕様もゼロから作り込みたい人
あらかじめ用意された間取りと仕様のパターンから選んでいく作り方が主力です。一棟ごとに設計を尖らせる会社ではありません。 - 担当者からこまめに連絡が来ることを期待する人
連絡の遅さは、口コミで最も多く指摘されている点です。
| 商号 | 日栄商事株式会社(グループに日栄ホーム株式会社/株式会社オミガワ) |
| 創業 | 1942年12月29日(前身:常総製瓦工業株式会社) |
| 設立 | 1987年10月 |
| 本社 | 茨城県常総市水海道山田町4663 |
| 支店 | 守谷・つくば・龍ケ崎・取手(茨城)/柏支社・新鎌ケ谷(千葉)/三郷(埼玉・2026年1月開設) |
| 資本金 | 5,000万円 |
| 従業員数 | 106人(グループ全体・2025年11月時点) |
| 売上高 | 209億7,474万円(2025年度・グループ) |
| 年間実績 | 年間300棟以上の契約実績(自社採用サイト) |
| 建設業許可 | 国土交通大臣許可(般-4)第24925号 |
| 宅建業免許 | 国土交通大臣(1)第10350号 |
| 対応エリア | 茨城県・千葉県・埼玉県 |
| 坪単価の目安 | 建物のみで56〜67万円前後(各集計サイトの推計)。公式の公表はなし |
| 断熱性能 | 断熱性能等級5が標準仕様(国が目指す省エネ住宅の水準) |
| 保証 | 建物初期保証20年(法律で決まっている10年+自社独自の10年) |
- 「営業停止」の噂を公的情報で追いかけた結果
- 悪い口コミ5つを、投稿年月と出どころ付きで検証した内容
- 悪評が生まれる構造上の理由(会社の出自から説明します)
- 断熱等級5と保証20年が実際どれくらいの水準なのか
- 契約前に必ず聞いておくべき5つの質問
1社だけ調べて決めるのは、後悔する典型的なパターンです。
希望条件に合う会社の提案を複数社からまとめて取り寄せて、横に並べて比べてください。無料で、3分ほどで申し込めます。
日栄商事が「やばい」と言われる理由は3つ。営業停止の噂に先に決着をつける

結論から書きます。「やばい」の中身は、①同じ名前の別会社との混同、②免許番号の見た目からくる誤解、③2019年で止まった掲示板、この3つに分けられます。
理由は単純で、検索候補に出てくるネガティブな言葉を一つずつ追いかけると、この3種類にしか行き着かないからです。
そしてこの3つは、どれも現在の日栄商事を判断する材料にはなりません。本当に残っている課題は、このあと検証する「アフターの受け身さ」だけです。
① 営業停止の事実は、調べた範囲では確認できなかった
「日栄商事 営業停止」で検索している方が多いようです。
複数のまとめサイトが「行政処分を受けたのは同じ名前の別会社であり、住宅を建てている日栄商事株式会社とは無関係」と説明しています。
ただし正直に書くと、その説明の根拠となる公表資料を、私が確認した範囲では特定できませんでした。
千葉県が公表している行政処分の一覧を確認しましたが、そこから「日栄商事」を特定することはできませんでした。
つまり「別会社の話だから安心」という説明も、現時点では裏が取れていないということです。
では何が言えるのか。確実に言えるのは、次の2つです。
- 日栄商事株式会社は、建設業の許可(国土交通大臣許可(般-4)第24925号)を現在も持っている
- 不動産を売買するための免許(国土交通大臣(1)第10350号)も持っていて、2026年1月には埼玉県に三郷支店を新しく開設している
この「般-4」のカッコの中の数字が、実は一番の証拠になります。
カッコ内の数字は「その許可を取り直した年度」を表しています。「4」は令和4年度、つまり2022年度に更新を受けたという意味です。
建設業の許可は5年ごとに取り直す決まりで、そのたびに「経営者に法律違反などの問題がないか」「会社に十分な資産があるか」を行政が審査します。
営業停止処分を受けている会社が、その状態で審査を通ることはありません。
廣岡 旬(宅建士)「営業停止らしい」というネットの噂と、「2022年度に国から許可を更新されている」という公的な記録。どちらを信じるべきかは、比べるまでもないと思います。
② 免許番号が「大臣(1)」なのは、会社が新しいからではない
もう一つ、誤解されやすいポイントがあります。
不動産の免許番号「国土交通大臣(1)第10350号」を見て、「カッコが1ということは、できたばかりの会社では?」と不安になる方がいます。
これは誤解です。
この免許は5年ごとに更新し、カッコ内はその回数を表します。ただし、営業所が2つ以上の都道府県にまたがると、都道府県知事が出す免許から国土交通大臣が出す免許に切り替わり、カッコの数字は(1)に戻ります。
日栄商事は茨城・千葉・埼玉の3県に営業所を持っているため、大臣の免許に該当します。カッコの数字は、会社の歴史の長さとは関係ありません。
会社としての創業は1942年、日栄商事株式会社としての設立は1987年です。
③ 掲示板の書き込みは2019年8月で止まっている
「やばい」系の記事が引用元にしているのが、e戸建ての総合スレッドです。
私はこのスレッドを最後まで読みました。
最後の書き込みはNo.3146、2019年8月21日です。そこから7年間、新しい投稿はありません。
この7年のあいだに、会社は支店を1つ増やし(三郷支店・2026年1月)、断熱性能等級5を標準仕様にしています。
それ以前にも、2018年には住宅保証機構という保証の専門機関から、優良事業者の認定を受けています。
7年前の書き込みを「今の評判」として読むのは、判断材料としてフェアではありません。



掲示板は「炎上したときだけ伸びる」性質があります。書き込みが止まっているのは、大きなトラブルが起きていないサインとも読めます。
日栄商事は誰が選ぶべき会社か。土地から探す・建売・注文の3パターンで読み分ける


結論から書きます。日栄商事は「土地から探す人」にとって極めて合理的な選択肢で、「建物の性能を数字で比較したい人」にとっては情報が足りない会社です。
理由は、この会社の強みが建物ではなく「土地」にあるからです。
公式サイトには「常時600区画以上の土地を所有」と明記されています。地元のつながり、自治会、農業組合といった関係から、ネットに出ない土地情報が入ってくると説明しています。
これは茨城県南部から千葉県北西部という限られたエリアで、80年以上事業を続けてきた会社にしかできないことです。
| あなたの状況 | 日栄商事は合うか | 理由 |
|---|---|---|
| 土地がまだ決まっていない | かなり合う | 自社所有の600区画以上から選べる。自社の土地を直接売る形なので仲介手数料が0円になる |
| 建売・分譲を探している | 合う | 造成から家を建てるまで自社。土地と建物がセットで総額が見えやすい |
| すでに土地を持っていて、注文住宅だけ頼みたい | 要検討 | 土地の強みが使えない。性能の数字が公表されていないので、他社と比較しにくい |
もう少し噛み砕くと、こういうことです。
3,000万円の物件を不動産屋さんを間にはさんで買うと、仲介手数料は約105万円かかります。日栄商事は自社で持っている土地を自社で売るので、この105万円がまるごと不要になります。
この105万円は、外構やオプションに回せる金額です。



土地から探す人にとって、売主から直接買えるのは本当に大きいです。手数料が消えるだけでなく、持ち主に直接「この区画、いつから動きますか」と聞けるスピード感があります。
日栄商事の悪い口コミ・評判5つを、年月と出どころ付きで検証する


結論から書きます。悪い口コミ5つのうち3つは「アフターと連絡」、残る2つも「費用の伝え方」と「工事中の情報共有」の話です。建物そのものの品質を問題にした声は、ひとつも見つかりませんでした。
理由は、この会社が「作ること」には人と金をかけている一方で、「引き渡した後に自分から連絡する」仕組みを作っていないからです。
一つずつ見ていきます。
① 定期点検の連絡が来ない
特に1年点検というようなこともなく、最近どうですかというような連絡も一切ありません。
※投稿内容の要旨。引用元:家語「日栄商事の評判」施主インタビュー(茨城県・30代女性・4人家族)
定期点検などはなく、フリーメンテナンス。不具合があれば都度対応してもらえるが、スピード感は早くはない。
※投稿内容の要旨。引用元:家語「日栄商事(千葉)の評判」施主インタビュー(千葉県・30代女性・4人家族)
茨城の施主と千葉の施主、別々の方の証言が完全に一致しています。
これは個別の担当者の問題ではなく、会社の仕組みの話だと考えたほうが自然です。



「フリーメンテナンス」というのは、いつでも呼んでくださいという意味です。裏を返せば、呼ばなければ来ないということでもあります。
② 外構・オプションの費用が想定より高い
オプションの費用が高すぎる。外構のオプション費用が想定よりも高めだった。
※投稿内容の要旨。引用元:複数の口コミ集計サイトに共通して見られる指摘(2024〜2025年掲載分)
これは日栄商事に限った話ではなく、本体価格を抑えて売る会社に共通して起きる現象です。
本体価格が安く見えるのは、外構、照明、カーテン、地盤の補強工事といった費用が含まれていないからです。
総額は本体価格の1.2〜1.3倍と見ておくと、あとから慌てずに済みます。



契約前に「外構込みの総額でいくらになりますか」と一度聞いてください。この質問におおよその金額で答えられない会社は、そもそも危険です。
③ 連絡のやり取りに時間がかかる
連絡のやり取りに時間がかかる。引き渡し後の不具合の修繕にも時間がかかり、忘れられていたような感じだった。
※投稿内容の要旨。引用元:家語 施主インタビュー(茨城県・30代女性)ほか、口コミ集計サイトの複数記載
ここは数字で説明ができます。
年間300棟以上の契約実績に対して、従業員はグループ全体で106人です。1人あたり年間およそ2.8棟を回している計算になります。
営業・設計・現場・事務を含めた全社員での割り算なので、実際に現場を持つ担当者の負担はもっと大きいはずです。
連絡が遅いのは、悪意ではなく単純に手が回っていないということです。
④ 地盤の調査もれで工期が2ヶ月遅れた
地盤調査のときに、地中に埋まっていたコンクリートや石の塊(ガラ)を見落とし、基礎工事の段階で見つかった。最終的に地盤を補強する工事が必要になり、工期が2ヶ月遅れた。工事現場に立ち会うことが重要だと感じた。
※投稿内容の要旨。引用元:e戸建て「日栄商事の評判ってどうですか?(総合スレ)」No.3129(2019年・戸建て検討中さん)
これは重い指摘です。ただし、2019年の1件だけです。
地盤調査は、敷地の数か所で先の尖った鉄の棒をねじ込み、沈み方から地面の固さを測る方法が一般的です。埋まっている物がその数か所から外れていれば、大手でも見落とします。
日栄商事だけの問題として一般化するのは正しくありません。
むしろこの会社は、造成を自社の重機でやっている会社なので、地面の中の状態については他社より情報を持っているはずの立場です。



だからこそ「この分譲地、工事の前は何でしたか」と聞く価値があります。自社でならした土地なら、答えられないはずがありません。
⑤ 打ち合わせ内容の認識がズレた
打ち合わせの内容について認識の違いが生じた。契約書面については日付や書類の管理をこちらでも保存し、記録を残しておいたほうがいい。
※投稿内容の要旨。引用元:e戸建て「日栄商事の評判ってどうですか?(総合スレ)」No.3127(2019年・匿名さん)/および口コミ集計サイトの記載
これも住宅業界全体の話です。打ち合わせ記録を書面で残す習慣がない会社は、規模を問わず存在します。
対策は簡単で、打ち合わせのたびに決まったことをメールで送り返すことです。返信をもらえば、それが証拠になります。
「欠陥住宅」という指摘は見つからなかった
「日栄商事 欠陥」で検索する方もいます。
ここは分けて答えます。建物が傾いた、雨漏りが止まらないといった、家の骨組みに関わる実害の報告は、掲示板・口コミサイト・施主インタビューのいずれからも見つかりませんでした。
見つかったのは、玄関のモルタル(セメントと砂を混ぜた仕上げ材)のひび割れや、ベランダが狭いといった、仕上げと間取りに関する不満です。
これらは欠陥ではなく、素材の性質と設計時の詰め不足です。



モルタルは乾くときに縮むので、髪の毛ほどの細いひびが必ず入ります。工事が下手なわけではなく、素材の性質です。気になる方は、契約前にタイル張りへ変えた場合の費用を聞いておいてください。
なお、当事者の一方だけが主張している深刻な内容(訴訟や社内事情に関するもの)については、事実関係を確認できないため、この記事では扱っていません。
ここまで読んで「悪くはなさそうだけど、本当にここでいいのか」と迷っているなら、比較材料を増やすのが一番早い方法です。
同じ条件で複数社から提案を取り寄せれば、日栄商事の価格と提案が高いのか安いのかが、はっきり分かります。
悪評が生まれる本当の理由は「瓦屋から始まった会社」という出自にある


結論から書きます。日栄商事の強みも弱みも、「この会社が何屋から始まったか」で全部説明がつきます。
私は住宅業界25年のあいだに全国の住宅会社を見てきましたが、社風・価格の付け方・商品の作り方は、その会社の出発点でほぼ決まります。
日栄商事の出発点は、瓦屋です。
| 1942年 | 常総製瓦工業株式会社として創業(瓦の製造) |
| 1977年 | 株式会社小見川瓦工業に社名変更 |
| 1987年 | 日栄商事株式会社を設立(不動産へ進出) |
| 1994年 | 日栄ホーム株式会社を設立(設計建築部門) |
| 1995年 | 株式会社オミガワに社名変更(土木建設部門) |
| 1998年〜 | 守谷・つくば・龍ケ崎・取手・柏・新鎌ケ谷・三郷と支店を展開 |
瓦を焼く会社が、土木と造成を身につけ、そのうえで不動産と住宅に出てきた。この順番が重要です。
出自が強みになっている部分
- 屋根はすべて瓦。しかも同じメーカーと53年の付き合い
公式サイトによれば、愛知県の瓦メーカー「鶴弥」との取引は53年。瓦屋だったからこそ、屋根にコストをかける判断ができます。 - 屋根は「瓦の下」にもお金をかけている
雨を実際に止めているのは瓦ではなく、その下に敷く防水シートです。ここに上位グレードのものを使っています。 - 造成を自社の重機でやっている
土木部門(株式会社オミガワ)があるので、畑や山だった土地を家が建てられる状態にするところから自社で完結します。 - 常時600区画以上の土地を持てる
自分で土地をならせる会社は、そのままでは家が建てられない形の土地も仕入れて、宅地に作り直して売ることができます。
2つ目の「瓦の下」について、少し補足します。
屋根で雨を止めているのは、実は瓦ではありません。
瓦はあくまで表面の仕上げで、その下に敷いてある防水シートが本当の雨よけです。瓦のすき間から入った雨は、このシートの上を流れて外に出ていきます。
日栄商事が使っているのは、このシートにゴムを混ぜて伸びと粘りを高めたタイプです。安いシートより裂けにくく、真夏の熱や年数による劣化にも強いのが特徴です。
さらに、瓦を引っかけるために屋根に打つ細い木材にも、腐りにくくする薬剤の処理をしています。
どちらも、家が完成すれば二度と見えない場所です。



雨漏りの原因は、瓦のズレそのものより「下の防水シートが劣化していた」というケースが多いです。見えない場所にお金をかけるのは、瓦を扱ってきた会社ならではの発想です。
出自が弱みになっている部分
一方で、この出発点には裏返しがあります。
瓦・土木・造成という世界は、「良いものを作れば分かってもらえる」という価値観で動く業界です。数字で性能を語ったり、引き渡し後に自分から連絡を取ったりする文化が、そもそも薄いのです。
だから公式サイトを見ると、桧の等級、瓦のメーカー、基礎の鉄筋の入れ方といった「モノ」の話は非常に詳しく書いてあります。
ところが、熱の逃げやすさや、すき間の量を示す数値、そして定期点検の時期と回数については、記載を見つけられませんでした。
これが悪評の正体です。品質が低いのではなく、伝え方と仕組み作りが追いついていない。



この手の会社は、こちらから聞けば驚くほど丁寧に答えてくれます。逆に、聞かないと何も出てきません。読者側の姿勢で満足度が大きく変わるタイプの会社です。
日栄商事の良い口コミ・評判5つ


結論から書きます。良い評価は「土地」「価格」「現場の人」の3つに集中しています。
理由は、この3つが自社で全部やる体制の直接的な成果だからです。
① 土地と建物がセットで、総額が分かりやすい
地元密着型で、土地と建設費が一緒になっていて分かりやすかった。建築条件付きの土地だったので予算内に収まった。
※投稿内容の要旨。引用元:口コミ集計サイトの記載、および家語 施主インタビュー(千葉県・30代女性)
「建築条件付き」というのは、土地を買う代わりに、建物もその会社に頼むことが条件になっている土地のことです。
土地を別で買うと、土地の契約と建物の契約が別々に進み、総額が最後まで見えません。
売主が同じなら、最初から総額で話ができます。
② 大工と現場監督の対応がいい
大工さんが真面目で丁寧だった。棟梁が1人でしっかり対応してくれて、親切に助言してくれた。間違いがあった際は、すぐ現場監督に確認・修正していただけた。
※投稿内容の要旨。引用元:家語 施主インタビュー(茨城県・千葉県の各30代女性)
これは、自社の職人が建てていることの効果です。
工事を外部の会社に丸ごと任せていると、現場で見つけた問題が施主に伝わるまでに何段階も挟まります。自社の職人なら、その場で判断できます。



「連絡は遅いが、現場に行けば話が早い」という評価はセットで出てきます。会社の窓口ではなく現場の人と直接つながっておくと、ストレスが減ります。
③ 減額の相談に応じてくれる
2階のトイレを削除した分の費用を引いてもらい、その分を1階のトイレのグレードアップに充てることができた。
※投稿内容の要旨。引用元:e戸建て「日栄商事の評判ってどうですか?(総合スレ)」No.3126(2019年・入居済み住民さん)
これは地味ですが、かなり重要な情報です。
あらかじめ仕様が決まっている商品では「削っても値段は変わりません」と言われることが珍しくありません。
削った分をきちんと減額して、別の場所に付け替えられるのは、材料や工事の原価を自社で把握している会社の柔軟さです。
④ 骨組みの木は、等級まで公表されている
ここは口コミというより、公式に確認できる事実です。
家の四隅を貫く柱、各階の柱、そして建物を支える土台に、高知県産の桧を使っています。
公式サイトによれば、この桧は国が定めた木材の規格で「E110以上」。これは木の曲がりにくさを示す等級で、数字が大きいほど、力がかかってもたわみません。住宅用の桧としては上位です。
使用している桧は2023年2月に農林水産省から表彰も受けています。
自社の採用サイトによると、2014年4月から全棟の柱と梁に、2015年からは土台にもこの桧を使っています。
⑤ 冬でも寒くない
冬は暖かい。平屋にしたことで家事動線が楽になり、結露もできず掃除が楽になった。
※投稿内容の要旨。引用元:口コミ集計サイトの記載(2024〜2025年掲載分)



断熱性能等級5が標準なので、これは仕様どおりの結果です。
現役業界人が見た日栄商事の実力(性能と坪単価)


結論から書きます。性能は「この価格帯としては十分」、ただし数値の公表が足りないので他社と比べにくい、というのが実力の正確な評価です。
まず公表されている性能を、専門用語なしで整理します。
| 項目 | 日栄商事 | ひとことで言うと |
|---|---|---|
| 断熱の等級 | 等級5が標準 | 法律の最低ライン(等級4)の一つ上。国が目指す省エネ住宅の水準で、エアコンが効きやすく、冬の朝に部屋が冷え切りにくい |
| 熱の逃げやすさ(UA値) | 公表は確認できず | 家からどれだけ熱が逃げるかを表す数字。小さいほど暖かい家。千葉県北西部・茨城県南部なら等級5は0.60以下が条件だが、実際の数値は非公表 |
| 家のすき間の量(C値) | 公表は確認できず | 家全体のすき間の合計面積。小さいほど気密が高い。実際に測らないと出ない数字で、公表がないのは、測っていないか、公表していないかのどちらか |
| 地震への強さ(耐震等級) | 公表は確認できず | 等級3なら法律の1.5倍の強さで、消防署や警察署と同じ水準。ここは必ず個別に確認したい |
| 柱と土台の木 | 高知県産の桧(E110以上) | 木の曲がりにくさを示す国の等級。数字が大きいほど、力がかかってもたわまない。住宅用の桧としては上位 |
| 屋根 | 全棟が瓦(愛知県の鶴弥製) | 薄い板状の屋根材(スレート)と違い、10年ごとの塗り替えや張り替えが基本的に要らない |
| 基礎 | 鉄筋を上下2段に配置 | コンクリートの中の鉄筋を、上下2段に入れる方法。1段だけの仕様より強度側に振っている |
2025年4月から、新しく建てる家は国の省エネ基準を満たすことが義務になりました。
その流れを踏まえると、断熱等級5はこれから建てる家として妥当な線です。
断熱を最優先する会社なら等級6を狙ってきますが、その分は価格に跳ね返ります。



等級5は「寒くない家」の合格ラインです。等級6以上は「快適を追求する家」の領域なので、予算と相談する話になります。
坪単価は「建物のみ」と「土地込み」を混ぜてはいけない
ネット上の坪単価情報が食い違っているのは、この2つが混ざっているからです。
| 数字 | 何の数字か | 出どころ | 読み方 |
|---|---|---|---|
| 56万〜67万円 | 建物のみの坪単価 | 口コミ集計サイトの推計 | 実際の相場に近い。分譲・注文の中心となる価格帯 |
| 平均59.6万円(幅20〜76万円) | 建物のみの坪単価 | 2024年3月・全国6,180人アンケート | 下限20万円は他社の回答が混ざった可能性が高く、参考値として扱うべき |
| 約75万円(茨城の実例) | 土地と建物の合計を延床で割った数字 | 施主インタビュー(茨城) | 土地代が入っているので、建物の坪単価と並べて比べてはいけない |
| 約76万円(千葉の実例) | 建物の価格だけを延床で割った数字 | 施主インタビュー(千葉) | こちらは建物のみ。上の56万〜67万円より高いのは、仕様や広さの違いによる |
なお、日栄商事の公式サイトに坪単価の公表は確認できませんでした。上の数字はすべて第三者による集計です。
実例で見ると、茨城の施主は土地と建物のセットで総額2,300万円(延床30.50坪)。千葉の施主は土地1,500万円+建物2,500万円で、建物だけを延床33坪で割ると約76万円です。
同じ「坪単価76万円」でも、片方は土地込み、片方は建物だけ。
ネット上の坪単価がサイトごとにバラつくのは、この計算のしかたが揃っていないからです。



坪単価だけで会社を比べるのは危険です。本体価格の1.2〜1.3倍が総額になると考えて、必ず総額で比較してください。
保証は20年。ただし「定期点検」の公表がないのが最大の弱点


結論から書きます。保証年数は業界水準を上回っています。問題は「点検に来る仕組み」が公表されていないことです。
公式サイトには「建物において重要な構造の不具合について、法律で定められた10年の瑕疵担保責任期間に、さらに10年間の保証を加えた建物初期保証20年を提供する」と明記されています。
「瑕疵担保責任」というのは、引き渡してから10年のあいだ、柱・基礎・屋根といった建物の重要な部分に不具合が出たら、建てた会社が無償で直さなければならないという法律上の義務のことです。
これはどの住宅会社にも課されています。日栄商事はそこに自社独自の10年を足して、合計20年にしているということです。
| 項目 | 日栄商事 | ひとことで言うと |
|---|---|---|
| 法律で決まっている保証 | 10年 | 柱・基礎・屋根などの重大な不具合を無償で直す義務。どの会社にも課されるので、ここでは差がつかない |
| 自社で上乗せした保証 | +10年 | 会社が独自に足している部分。ここに会社の姿勢が出る |
| 建物の初期保証 | 合計20年 | 初期保証20年は、地域の住宅会社としては手厚い部類 |
| 定期点検 | 公表は確認できず | いつ・何回・無料かが分からない。ここが弱点 |
| アフターの窓口 | 自社で対応 | 別会社を挟まないので、話は早い。ただし呼ばないと動かない |
ここで正直に書きます。
公式のアフターサービスのページには「管理会社が入らない一貫体制で、きめ細かくスピーディーに対応する」とありますが、1年点検・2年点検・5年点検といった定期点検の予定については、記載を見つけられませんでした。
そして茨城と千葉の施主インタビュー2件が、どちらも「定期点検はない」「呼べば来る形」と証言しています。
公表がないことと、施主の証言が一致していること。この2つが重なっているので、期待値としては「呼べば来る、呼ばないと来ない」で置いておくのが安全です。
ただし、公平のために付け加えます。
20年の保証を掲げる会社が点検をまったくしないというのは、会社側のリスク管理としても考えにくい話です。公表していないだけで、実際には実施している可能性は十分にあります。
だからこそ、契約前に確認してください。それが次のセクションです。



保証書に「点検を受けていることが保証を続ける条件」と書かれているケースは珍しくありません。点検が来ないまま放置すると、20年の保証が実質使えなくなることもあります。ここは絶対に確認してください。
日栄商事と契約する前に必ず確認したい5つのこと


結論から書きます。この5つを契約前に書面で押さえておけば、口コミにある不満のほとんどは回避できます。
理由は、悪い口コミの中身が「聞いておけば防げたこと」に集中しているからです。
① 定期点検の時期・回数・費用を書面でもらう
この記事で一番お伝えしたい項目です。
「定期点検はいつ・何回ありますか。無料ですか。20年の保証を続けるために必要な条件はありますか」と聞いて、答えを書面でもらってください。
口頭で「大丈夫ですよ」と言われても、担当者が変われば引き継がれません。
② 外構・照明・カーテンを含めた総額を出してもらう
「オプションが高い」という口コミへの対策です。
建物本体の価格ではなく、引っ越して住み始められる状態までの総額で見積もりを取ってください。
おおよその金額で構いません。それすら出せないと言われたら、その担当者は経験が浅い可能性があります。
③ 地盤調査の報告書と、補強工事が出た場合の負担を確認する
2019年の掲示板で報告された、工期2ヶ月遅れの再発を防ぐためです。
地面が柔らかいと、杭を打つなどして固める補強工事が必要になります。この費用は数十万円から100万円を超えることもあり、あとから請求されると予算が崩れます。
自社で造成した分譲地なら、「この土地は工事の前は何でしたか」「近くの区画では補強工事がどれくらい出ましたか」と聞けます。
自分でならした会社が答えられないはずがない質問です。
④ 断熱等級と地震への強さを、書類で確認する
断熱等級5は標準仕様として公表されていますが、実際に建てる家の設計で取れているかは別の話です。
「この間取りで断熱等級と耐震等級はいくつになりますか。計算書を見せてもらえますか」と聞いてください。
大きな窓を増やしたり、間取りを大きく変えたりすると、等級は下がります。
⑤ 打ち合わせの内容をメールで送り返す習慣をつける
「言った・言わない」を防ぐ、最も簡単で確実な方法です。
打ち合わせが終わったその日に、決まったことを箇条書きにしてメールで送ります。相手が「その通りです」と返信すれば、それが記録になります。



この5つは日栄商事に限らず、どの会社でも有効です。ただ、連絡が受け身になりがちな会社ほど効果が大きくなります。
日栄商事に関するよくある質問


Q. 日栄商事は本当にやばい会社なのですか?
A. 建物の品質という意味で「やばい」と言える材料は見つかりませんでした。
不満の中心はアフターの受け身さと連絡の遅さです。こちらから動ける方であれば、大きな問題にはなりにくいと考えています。
Q. 「最悪」という口コミも見かけますが、どう受け止めればいいですか?
A. 強い言葉の口コミは、ほとんどが引き渡し後の対応スピードに関するものでした。
期待していた「向こうから連絡が来る」体験と、実際の「呼べば来る」体制のギャップが、強い言葉になって出ていると読むのが妥当です。
Q. 欠陥住宅を建てられたという話はありますか?
A. 建物が傾いた、雨漏りが止まらないといった、家の骨組みに関わる実害の報告は確認できませんでした。
報告されているのは、玄関のモルタルのひび割れやベランダの狭さといった、仕上げと設計に関する不満です。
Q. 営業停止になったというのは本当ですか?
A. 公的な情報を調べた範囲では、日栄商事株式会社が営業停止処分を受けた事実は確認できませんでした。
同社は建設業の許可を令和4年度に更新しており、2026年1月には埼玉県に新しい支店を開設しています。
Q. 坪単価はいくらですか?
A. 公式サイトでの公表は確認できませんでした。
第三者の集計では、建物のみで56万〜67万円前後です。
施主の実例では、茨城の方が土地込みで約75万円、千葉の方が建物だけで約76万円でした。同じような数字に見えても中身が違うので、比べるときは注意してください。
Q. 千葉県と茨城県で、対応に違いはありますか?
A. 本社は茨城県常総市で、茨城県内には守谷・つくば・龍ケ崎・取手の4支店があります。千葉県は柏支社と新鎌ケ谷支店の2拠点です。
拠点数だけを見れば茨城が本拠地ですが、施主インタビューを比べる限り、満足度にも不満の内容にも大きな差は見られませんでした。
Q. 埼玉県でも建てられますか?
A. 2026年1月に三郷支店を開設しており、公式サイトの物件検索にも埼玉県が加わっています。
ただし進出したばかりのエリアなので、土地の在庫は茨城・千葉より少ないと考えたほうがいいでしょう。
まとめ:日栄商事は「土地から探す人」に合理的。ただし点検は自分で取りにいく


最後に、住宅業界25年の現役業界人としての結論を書きます。
日栄商事は「やばい会社」ではありません。土地から探す人にとっては、むしろ選択肢に入れて損のない会社です。
1942年に瓦屋として始まり、土木と造成を身につけ、常時600区画以上の土地を自社で持ち、その土地に自社の職人が家を建てる。この形は、この地域で80年以上やってきた会社にしか作れません。
断熱等級5が標準で、建物の初期保証は20年。自社の土地を直接売る形なので仲介手数料もかかりません。
一方で、弱点もはっきりしています。
- 定期点検の時期と回数が公表されていない
- 熱の逃げやすさ、すき間の量、地震への強さといった数値が公表されていない
- 連絡が受け身になりやすい
この3つは、契約前に質問すれば埋められます。埋めずに契約すると、口コミにあるとおりの不満になります。
そして最後に、これだけはお伝えしておきます。
1社だけを調べて決めるのが、家づくりで最も後悔しやすいパターンです。
日栄商事が良い会社かどうかは、他社と並べてみないと判断できません。同じ条件で複数社から提案をまとめて取り寄せて、横に並べてください。
無料で、申し込みは3分ほどで終わります。ここで比べておくかどうかで、数百万円の差がつくこともあります。
この記事を書いている人


廣岡 旬(Hirooka Jun)
宅地建物取引士
- 🏠 注文住宅・マンション購入の実体験あり
- 💼 住宅業界25年|設計事務所・住宅会社を経験
- 🐦 Xフォロワー1,000人超


倉田 結城(Kurata Yuuki)
一級建築士
- 📐 合格率10%の難関国家資格
- 🏗️ 住宅会社で設計・商品開発に従事
- 📋 LAMHNEで住宅コンテンツの設計監修を担当


